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調査方法は雑誌を集めた図書館で「童貞」でキーワード検索して
出てくる記事をざっと見て、論調の変化をなぞるだけ。学部生の
卒論としては面白いかもしれないけれど、わざわざ本にするほどの
内容ではない。雑誌の短い記事で充分。
何よりいただけないのは、著者にもてない男=童貞への差別的な
物言いがちらほら見えること。こんなテーマを選んでるから、
男性の辛さ(もてないとか、やれないとか)に理解あるのかな?
と思ったらそんなことない。
何だか、ためにする議論を聞かされてるようで白けました。
結局のところ、所詮この著者は「強者」の視点から「弱者」を憐れみの目で分析しているだけである。童貞に同情的との評もあるがまったく当たっていない。単に憐憫に名を借りた勝者の驕りである。
他の評者の方が触れている通り、「コミュニケーションスキル」なる謎のものを磨けば問題は解決する、などと書いているが、それがいったいなんであるのかが分からないからこそ、苦しむ者は苦しむのである。この言い回しは上野千鶴子、宮台眞司氏とも共通するが、この両氏も著者も所詮は恋愛で苦労したことのない人間であって、「もてない男(あるいは女)」は愚者としか思っておらず、惻隠の情を根本的に欠いているのである。この言は「パンをよこせというならケーキを食べればよいのに」という、マリー=アントワネットの暴言にも等しいものである。
実際、この著者の本音は、本書の出版直後の「諸君!」誌上での上野千鶴子氏との対談で端無くも露呈している。曰く、「もてない女には価値がない」のだそうだ。このような暴言を吐く者の本を買う者は、恋愛至上主義に基づく差別に加担するものである。このような本を買ってはならない。
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