「まん」さんや「鉄ちゃん」さんの仰有るとおりです。大学時代,通学に毎日乗っていたので,懐かしくなって購入したのですが。京急前史などは比較的面白く読みました。また駅間が短い点と普通列車や急行の合間を縫って特急や快速特急が走るために,急発進・急停車を可能にする高度な走行性能が求められたという点などはマニアの間では常識なのでしょうが,よく分かりました。家々の間をまるでジェットコースターのように通り過ぎていったのもそういうことだったのですね。また,経営陣が車両技術に対して確固たる信念を持っていたということも興味深く読みました。ただ,車両の章では台車や駆動方式,ブレーキ,制御方式など専門用語がそのまま出てきて,解説も図も全くないのでちんぷんかんぷんで,ネットで用語の解説を探す羽目になりました。下揺れ枕吊り式台車とかVVVFインバータ制御とかいわれても素人には理解できません。「京急という民鉄企業像を語ったものがほとんどない」ために「そこにメスを入れてみたい」とはいえ,車両技術と車両と保安システムで100ページ足らず,全189ページの半分以上を占めていて,どうやら著者の興味はこちらの方にあったのではないでしょうか。