この本は、ほとんどを写真が占め、しかも美しい写真ばかりで普通の人が気軽にパラパラとめくって見るだけでも、十分楽しむことができます。
そして少し興味がわけば、写真の下のキャプションにも目を通してみてください。
国内に生息するすべての種類(46種66亜種)のハチが収められているとあって、2百何十ページにも及ぶのですが、見ていて飽きることはなく、あなたが子供のころに見覚えのある種類も必ず見つけることができるでしょう。
もちろん、学術的にも優れていることは述べるまでもありませんが、興味深いのは、それぞれのハチの生態記録、というよりもむしろ著者の高見澤さんの探索にまつわる記述です。知的好奇心の旺盛さと並外れた行動力には感心させられました。
発刊準備の終了する直前に、高見澤さんが発見したハチが新種として認定されるという偶然(いや必然)も手伝って、研究者たちのあいだのみならず脚光を浴びることになったのもうなずけます。
はっきり言ってこの値段で売られていることが信じられません。ぜひこの機会に手に入れておくことをお薦めします。