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日本の深層文化 (ちくま新書)
 
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日本の深層文化 (ちくま新書) [新書]

森 浩一
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

日本の深層文化を探ること―それは、かつての日本人たちの豊穣な意味の世界を生きなおすことだ。「稲作文化」の常識に反して、かつて穀物の一方の雄であった粟の意義。田とは異なる豊かさを提供してくれた各地の「野」。食用だけでなく道具や衣類そして儀式の象徴となる鹿。さらには「大きな魚」としてのクジラ…。思い込みを排すれば、史料と遺跡はこんなにも新しい姿を見せてくれる。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

森 浩一
1928年生まれ。同志社大学名誉教授。日本考古学・日本文化史学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 284ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2009/07)
  • ISBN-10: 4480064761
  • ISBN-13: 978-4480064769
  • 発売日: 2009/07
  • 商品の寸法: 17.4 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 宣長さん トップ50レビュアー
形式:新書|Amazonが確認した購入
 本書は意気込みとして「深層文化」という名文句を使っている。稲(米)の文化が表層文化で、粟の文化が深層文化か、ということになりかねない。穿ちの評価ができないではないが、謙虚に落穂拾いと言っておくのがいいのかもしれない。イネ一辺倒で見てきた従来の常識に警鐘を鳴らすものかどうかは、著者自らか言うことばではなく、第三者の評言であるべきだろう。
 内容については、これまで見落とされた視点で、陽の目をみなかったもの、人ならば「在野の逸物」に目を向け、人材の発掘に類している。「野の役割を見直す」という第3章が百ぺーじにわたり本論の中軸となり、野に関わる古今の事物を網羅しようとする意欲が見られ、総花式ながら参考になることが多い。本書のタイトルにするには、地味ながら、もともとこれらの野にあるものの価値を見出す姿勢というものは、地味でいいのだろう。「やはり野に置け蓮華草」役に立つことが満載されているから、いずれ必要に応じて再びひもとこう。「野」のつく地名など必ず役立つと思っている。
このレビューは参考になりましたか?
12 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ishilinguist トップ500レビュアー
形式:新書
 本書は森浩一氏の「長年にわたって蓄積した知識が凝縮したもの」というだけあって、相当に読み応えのある、濃い一冊である。
 「普段は忘れかけているこの国の深層文化を抉りだし、現在の文明の混迷から抜けだす手がかり」にしたいという思いから出発している。今につながる日本の歴史というのは、稲作伝来にる弥生時代の開始以降、ひたすらにエネルギー生産を増大させてきた「文明化」の歴史である。その文明化が息詰まるとき、これを相対化するのは一つの知恵であろう。
 粟、田、野、猪、鹿などのテーマが取り上げられ、膨大な文献史料・考古学資料と深い思索から導かれ、展開する議論は重厚だが説得力と知的興奮に満ちている。おぼろげながらも、我々の先祖の生活の息吹が蘇ってくるようだ。
 派手さはないが、質実剛健な、良質の日本文化論である。
 
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