「太平洋戦争」での日本は悪の象徴と教え込まれてきた我々日本人であれば、その時点で知ろうとも思わなくなる日本の持っていた植民地(誰が自分の先祖の行った悪行の数々を知りたがるだろうか)について、その真実の姿を史料に基づいてひとつひとつ淡々と述べるだけの書ではあるが、先に上げた理由により、日本の植民地に関する頭の中の情報が皆無に等しいため、日本が「大東亜戦争」までに行なって来たこと、さらには日本人の国民性といったものまでが見えてくる非常に貴重な資料である。
一見面白みに欠ける本に見えるが、読んでみると、台湾、朝鮮、満州で行なった献身的な努力(これは、いわゆる植民地経営ではない!)に日本人としての誇りがふつふつと呼び覚まされて心が温かくなる本である。