日本を構成する3つの要素(1.欧米化された日本、2.中国や韓国と似た農耕アジア的な日本、3.前農耕アジア的日本)の内、日本の特異な美意識や曖昧である一方協調を尊ぶ精神性は「前農耕アジア的日本」に由来することを納得感を持って分り易く解説しています。
「全農耕アジア的日本」とは縄文時代から自然の中に神が宿る感性を1万年の長きに培ってきた精神であり、日本の優れた美意識・精神性・国民性のルーツがそこにあると、日本の風景や美術の写真を織り交ぜて様々なテーマで解明して行きます。
昨今の格差社会等、欧米近代化文明の悪しき要素が着実に日本(人)を蝕んでいることは事実ですが、本書の2000年のデータでは殺人・強姦・強盗・詐欺の数は他の主要国と比べて日本は圧倒的に少ない平和で安全な国であり、
韓国人の著者が見出された日本人の良い面(日本の美意識や調和を重んじる曖昧力)が、著者が言うように、今、世界が陥っている限界を切り開き、世界をより良き方向へ導くことを願います。
元上司のフランス人はその娘・息子と一緒にとても日本好きですが、外国の方と仕事をする方には、日本人が持つ本質やそのルーツを外国の方に説明する一つの優れたツールとしてもお薦めできます。