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日本の文脈
 
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日本の文脈 [単行本]

内田 樹 , 中沢 新一
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

政治、経済、教育、農業、高齢化社会など、さまざまなテーマについて、該博な知識と独自の贈与論をベースに縦横無尽に語り合う。
東日本大震災と原発事故の後で、われわれはどのように生きていくべきか? グローバリズムを生き延びるための「日本の文脈」とは?
いま、もっとも注目される二人の論客による、知的興奮とスリリングな展開に満ちた対談集、21世紀を生き抜く実践の書!

内容(「BOOK」データベースより)

『日本辺境論』の内田樹と、『日本の大転換』の中沢新一。野生の思想家がタッグを組み、いま、この国に必要なことを語り合った渾身の対談集。

登録情報

  • 単行本: 333ページ
  • 出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012/1/31)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 404110078X
  • ISBN-13: 978-4041100783
  • 発売日: 2012/1/31
  • 商品の寸法: 18.6 x 13 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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By 左党犬 トップ500レビュアー
1950年という同じ年に生まれて同じ大学キャンパスで学生時代を過ごしていながら、この対談が始まるまで会うことがなかったという二人。一方は早熟の物書きで、他方は遅咲きの物書きという違いはあるが、ともに現在売れっ子の著者二人の顔合わせによる対談は、意外や意外、じつに興味深い内容だった。最初の対談では合気道六段の野人派・内田樹の前で、中沢新一がややおとなしく見えるのもなんだかご愛敬だ。

基本的に、内容は日本の「国ほめ」が中心になるのだが、「3-11」後になされた対談では、コインの裏側にある日本の弱点についても語られることになる。わたしにとってもっとも関心が高いのは、第三章のユダヤ人との比較だ。同じ「辺境の民」という構造的共通性をもつユダヤ人との比較で浮かび上がってくるのは日本的思考の特性である。ユダヤ的一神教に基づく思考のあり方には二人とも憧憬の思いは隠さないが、二人がともに尊敬する人類学者レヴィ=ストロースもまた、ユダヤ的思考を体現したユダヤ系フランス人である。

「辺境ユダヤ」と「辺境日本」。中身はまったく異なりながらも、世界に置かれている状況がきわめて似ている二つの民族。日本にあってユダヤに欠けているものはこの対談で明確になる。それは、農業へのコミットメントだ。読んでいて、「日本文明の世界への貢献といえば、北米と南米における日本人移民による農業技術移転にある」と南米移民を前にして語った梅棹忠夫の話を思い出した。本書で語られるさまざまなテーマは、日本人にとっての農業の意味について多く語られているのだ。

本書に収録された対談や鼎談を最後まで読んでいくと、結局は「辺境日本」に生きるわたしたちは、みずからの強みを自覚し、徹底的にみずからを掘り起こす作業をするしかないのかもしれないという気持ちにさせられる。いろいろ好き嫌いの分かれる著者たちではあるが、近代資本主義が行き詰まりを見せている現在、こういう視点でものを考えることも何かのヒントになるのではないかと思う。一読をすすめたい。
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今、話題の内田樹さんと、中沢新一さんの対談集。表紙の写真は福島原発。

 この中で、以前、人類学者レヴィ=ストロースが中沢新一さんに「日本文明はすばらしい。そこには、新石器時代の精神と、高度に発達した技術文明の結合体がある。これほどすばらしいものは無い。」と初対面の時に言われたエピソードが紹介され、アメリカ先住民の神話との共通性からも『高度な文明を持っている未開人』としての日本人の特異性を指摘されている。

 内田樹さんが、武道を20年以上に渡って会得した上で、中世の日本人の身体運用が残っている『能』か『茶の湯』か『禅』をやらなきゃ、武道成立期の身体運用の原理を理解出来ないと思い、なかでも古代呪術の儀礼性をそのままとどめているように感ずる『能』を始めたことを語る。

 欧米人をはじめとする現代人にとって、普通「歩く」とは、「歩く主体」が有って、目的地が有って、速度の調整とか方向転換とか主体が自己決定できる。ところが「能」の摺り足では、五感を働かせて身体からクモの糸の様なものを回りに吐き出して、まわりのあちこちにつないで、その入力に反応して、速度も歩幅も方向も決まる。自分単体では歩けない受動的歩行法。まっすぐ歩けない。しかし、能のこの動きとは、600年前の日本人の身体運用そのもの。

 「欧米的な文明を基準にするならば、我々には彼らの様な主体性や、自我が無い。でも、このプリミティブな文化の中には、僕ら自身の持っている身体的潜在能力が、もっとも開花するための方法がいろんな所に仕掛けられているんじゃないか。そんな気がするんです。」と内田樹さん。

 といった、興味深い対話が盛りだくさんの本。でも、僕としては、本来、海民の日本人の身体運用のすばらしさを体感するには、『能』『茶』「禅』をはじめなくても、単純に海に出て「シーカヤック」に乗ればいいんじゃないだろうかと思ったりもする。
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By サト
 お二人に共通するのは「身体性」だと思う。
 中沢氏は宗教→霊性→身体性。
 内田氏は武道→霊性→身体性。

 お二人共に、がちがちの言語運用で張り巡らされた「退屈な論理」からの飛躍を好まれているように思う。

 しかし、本書の中でちらっと別の方が指摘なさっていた、「でもそれって、ちょっと危なくないですか?」という言葉に共感する。もちろんお二人共に自覚なさっており、本書でも触れられているが、ナチズムやファシズムが論理・抽象化能力よりも身体性・現実的認識に大きく傾いた結果、あのような事態を招いたことを忘れてはならないだろう。
 本書で「中沢さんの後継者はいないのですか?」という質問があったが、私は中沢氏がその強靭な思考力や論理性でなんとかバランスを保っているのであって、そのエピゴーネンは間違いなくバランスを取り損なって、大惨事を起こすような方向にいくのではないかと(勝手に)危惧する。
 中沢氏の政治運動や私塾が、おかしな運動に向わないことを祈るばかりである。
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投稿日: 3か月前 投稿者: 3
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... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: goldberg
始めに「贈与」がある。そして、世界は霊的に構成されている。
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投稿日: 3か月前 投稿者: 海
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