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日本の怨霊
 
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日本の怨霊 [単行本]

大森 亮尚
5つ星のうち 2.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

この人たちは、なぜ怨霊となったのか?天皇家をめぐる暗闘に斃れ、正史から隠された死者たちの怨念の実相。鎮魂の古代史があきらかにする怨霊研究の白眉。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

大森 亮尚
1947年、神戸市生まれ。上智大学大学院博士課程修了。大学院の頃より民俗採集調査に全国を歩き回る。専攻は日本民俗学をベースにした上代文学・芸能史の研究。霊魂信仰研究や怨霊研究を通じて日本人とは何かを問い続けている。武庫川女子大学、兵庫大学教授などを経て、現在、古代民俗研究所代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 279ページ
  • 出版社: 平凡社 (2007/09)
  • ISBN-10: 4582466028
  • ISBN-13: 978-4582466027
  • 発売日: 2007/09
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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29 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 宣長さん トップ50レビュアー
形式:単行本
 怨霊がいるかいないかの詮索ではなく、それを信じてきた長い日本の歴史や民俗、あるいは日本人の集団感覚や心意伝承が紹介されている。

 怨霊として有名な菅原道真や平将門、あるいは崇徳院、後醍醐天皇など御霊信仰に触れるに至っていない。本書はこれまで本格的伝記のない井上内親王と早良親王に多くのページをさき、天皇家に祟る怨霊を中心に描いている。「平家物語」を初めとして古典の中に、何か世に異変が起きたり、怪異があれば、すぐ井上内親王(呪いの聖女)や早良親王(怨念の皇太子)の名前が出て来るメカニズムになっている。それもそれら怨霊が日本文化に深く浸透していることを表すものとみていいのだろう。

 早良親王が唯一心許した臣下・大伴家持が命を注いで編纂しようとした「万葉集」、これを再編纂することが両者の鎮魂にもなると信じたのは五百枝王だったという。復位した五百枝王が家持の供養のために動かないはずがないということで著者はその奥津城を捜す。更に、早良親王への鎮魂の旅は、淡路島の遺跡、奈良の遺跡へと著者の足を運ばせる。奈良市八島町には崇道天皇(早良親王)八嶋陵がある。
 井上(いがみ)内親王から始め、早良(さわら)親王、藤原広嗣、更に御霊八社の神々まで、怨霊となった人々を取り上げている。
 
 最後に「怨霊とは何か」「怨霊信仰とは何か」を述べている。敗者の霊が死後も祟りをなすをなだめる…日本文化における御霊信仰の広がりの結果、「勝者が敗者に謝罪し、鎮魂するという世界的に希有な逆転の論理」=【鎮魂の文化】が日本にはあるという。「日本の怨霊が日本の文化の原点」ともいう。負の世界が支えてきた日本の文化に目を向けた本書の意味は大きい。
 巻末の著者入魂の一句…【死者の神(たましひ)の音(こえ)なき音(こえ)を聴く】    (☆5つ 入力ミス)
 
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