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40歳でこの企みに挑んだ著者の勇気、そして、ふらりと現れた著者の企画の面白さに着目した編集者のセンス。本書は、著者と編集者の幸福なコラボレーションの結晶でもあるのだ。
本書の特長は、川下りの楽しさをリアルに伝えるにとどまらず、鋭い文明批評もしくは社会批評にまで達していることだ。国家や行政の無責任もさることながら、警察のルンペンに対する非人道的扱いなど、同類の身近な問題はその後多くが表面化し、社会で取り上げられたことは記憶に新しい。すでにこのころから野田さんは声を上げていたのだった。
インターネットやケータイ全盛の環境で、今こそ野田さんのような本物の骨太男児が絶滅してしまうのではないかと私は危惧している。
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