◎本書概要
調査の回答用紙を目にしたときの衝撃が忘れられない。
何が子どもたちの「心の居場所」を奪っているのか。
児童精神科医が、QOL調査結果をもとに、子どもの現況を報告する。
◎本書内容
児童精神科医として診察をし、学校現場からの相談も受けている著者は、
「居場所がない」「疲れた」と訴える子どもたちと日々接している。
そのような中、日本語の子ども版QOL尺度の開発に関わり、調査を行ったところ、
多くの子どもたちが自分に自信がなく、
自分自身や学校などの満足度に関する質問に対し、
下から2番目の「ほとんどない」という答えを選択していることに
衝撃を受ける。
5段階の下から2番目が「標準」となっている日本の子どもたちの心の現状。
ユニセフの調査でも、日本の子どもの主観的な幸福度は、
他国と比べて突出して低いことが報告されている。
本書では、調査結果や診療・学校現場での豊富な事例をもとに、
自尊感情という視点から、子どもたちの現況を見つめ直す。
◎本書目次
第1章 注目のキーワード「自尊感情」を問い直す
第2章 子どもの精神面の健康度を測る−−QOL尺度の開発
第3章 自尊感情が低い日本の子どもたち
第4章 なぜ子どもたちの自尊感情が低いのか
第5章 専門外来で診る子どもたちと自尊感情
第6章 学校現場で子どもの心の問題をサポートする
第7章 社会・教育病理現象と自尊感情
第8章 子どもとどう関わったらよいのか?
◎著者プロフィール
古荘純一(ふるしょうじゅんいち)
青山学院大学教育人間科学部教授。一九八四年昭和大学医学部卒業。
小児科医、児童精神科医、医学博士。
一九九八年昭和大学医学部小児科学教室講師、
二〇〇二年より青山学院大学文学部教育学科助教授・教授を経て、
二〇〇九年より現職。
二〇〇三年、小児科学会小児医学研究振興財団・日本イーライ・リリーフェローシップ受賞。
主な著書に『新 小児精神神経学』(日本小児医事出版社)、
『軽度発達障害と思春期』(明石書店)、『不安に潰される子どもたち』(祥伝社新書)、
『家族・支援者のための発達障害サポートマニュアル』(河出書房新社)などがある。
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