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日本の国宝、最初はこんな色だった (光文社新書)
 
 

日本の国宝、最初はこんな色だった (光文社新書) [新書]

小林泰三
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

実はカラフルだった大仏殿、ロウソクの下で蠢く地獄絵図......。学術的な根拠にもとづきながら、作品誕生当初の色彩に復元すると、作者の気持ちや時代の空気が見えてくる。
 さらに、デジタル技術で実物大のレプリカ作品を作り、ガラス越しでなく身近に作品と接してみよう。私たちは、往時の人びとの目線----屏風やふすま絵など、日常生活に美術を取り入れてきた伝統----を体感することができる。
本書は「地獄草紙」「平治物語絵巻」、そして狩野永徳「檜図屏風」などの国宝作品を題材に、私たちの美術観・時代認識に修正を迫る意欲作である。

内容(「BOOK」データベースより)

実はカラフルだった大仏殿、ロウソクの下で蠢く地獄絵図…。学術的な根拠にもとづきながら、作品誕生当初の色彩に復元すると、作者の気持ちや時代の空気が見えてくる。さらに、デジタル技術で実物大のレプリカ作品を作り、ガラス越しでなく身近に作品と接してみよう。私たちは、往時の人びとの目線―屏風やふすま絵など、日常生活に美術を取り入れてきた伝統―を体感することができる。本書は「地獄草紙」「平治物語絵巻」、そして狩野永徳「桧図屏風」などの国宝作品を題材に、私たちの美術観・時代認識に修正を迫る意欲作である。

登録情報

  • 新書: 208ページ
  • 出版社: 光文社 (2008/10/17)
  • ISBN-10: 4334034780
  • ISBN-13: 978-4334034788
  • 発売日: 2008/10/17
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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17 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Kiri
形式:新書
著者の「美術刑事」ぶりに圧倒される。

復元にあたり「何が描かれていたか」ではなくもう一歩すすんで「何が見えてくるのか」という着眼点に注目したい。
そもそも、絵画や仏像は人間が創造したもの。「何が見えてくるのか」を踏まえた復元であれば、当時の作品を実際に細部まで、時間をかけてトレースしながら復元する著者に当時の製作者の魂が時代を超えて乗り移り、著者に、また現代の人間に何を見てもらいたかったのかを訴えているのではないかと思うほど見事なまでの再現をみせてくれる。

復元すすめる過程でも、実際の作品をとりまく書物や建物、当時の装飾に詳しい学者など多方向から情報を集め、復元に踏襲していく様子など細かく書かれていて興味深い。

なによりも、いままで見慣れていた退色した渋くて存在感のある国宝が、なんと鮮明に本当に鮮やかなカラーで復元され、想像以上の驚きを受ける。人物の表情にしてもはっきりとその人物のその当時の瞬間の感情、また失われていた部分の驚きの再現など、どれも壮大なロマンを感じさせる。適切な解説のなかで、思わずタイムスリップしてその時代のその場所に紛れ込んだ錯覚さえも覚えてしまいそうになる。

修復の過程のストーリーと実際に修復された作品の解説がバランスよく説明してあり美術に明るくない自分にもスムーズに読み進むことができた。

国宝だけでなく、海外の美術品などもぜひ手がけていただき、そこから生み出されるストーリーもぜひ読んでみたい。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By harudad
形式:新書
あまりススめてないレビューもあったんで悩んだけど、けっきょく買いました。
でも一度読みはじめたら一気に最後までいってしまいました!ほんと「すっげー!」の一言です。
とくに「平治物語絵巻」を実際に手にとってるかのようなところは、シビレました。なるほど、当時のエライ人たちは、こんなふうに楽しんでたのか・・・エライ人たちと同じ体験が、しかも今できるなんて、やっぱりデジタル修復のチカラなんでしょうね。ありがたやデジタルです。
それと、なぜか「おわりに」が感動しました。ちょっとむずかしいし、ひとりよがりな部分もありますが、「日本人の視線が世界をかえる」(とまで言ってかどうかは分かりませんが)という言葉に、なんか励まされた気がします。
なぜかちょっと元気になる変な本です。そういう意味でもオススメです。
このレビューは参考になりましたか?
14 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
斬新で面白い 2008/10/22
形式:新書
これは美術ガイドではない、美術エンターテイメントだ!

「デジタル復元」という聞き慣れない言葉に反応して興味をもった。
それがどういう作業なのか?
普段、見ることのできない作業工程など丁寧に書かれていて、とても参考になった。

作者(美術刑事)の"デジタル復元"を通したの美術の解釈は、とても斬新だと思う。
ただパソコンに向かうだけでなく、聞き込みや調査を重ね、推理をしていくのが面白い。
そのなかで、美術品が作られた技法や歴史的背景などアナログな面まで教えてくれる。

なんだか"国宝"というガラスケースに閉じこめられた高貴なものの、敷居を下げてくれたと思う。

この本を読んでから、「参加する視線」で国宝に逢いに行きたくなった。
なんだ、好きに遊んじゃっていいんだ、と思った。
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