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日本の国会――審議する立法府へ (岩波新書)
 
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日本の国会――審議する立法府へ (岩波新書) [新書]

大山 礼子
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

政党間の駆け引きに終始し、実質的な審議が行われない国会。審議空洞化の原因はどこにあり、どうすれば活性化できるのか。戦後初期からの歴史的経緯を検討した上で、イギリスやフランスとの国際比較を行い、課題を浮き彫りにする。「ねじれ国会」が常態化した今、二院制の意義を再考、そして改革の具体案を提示する。

内容(「BOOK」データベースより)

政党間のかけひきに終始し、実質的な審議が行われない国会。審議空洞化の原因はどこにあり、どうすれば活性化できるのか。戦後初期からの歴史的経緯を検討した上で、イギリスやフランスとの国際比較を行い、課題を明らかにする。「ねじれ国会」が常態化した今、二院制の意義を再考、そして改革の具体案を提示する。

登録情報

  • 新書: 256ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2011/1/21)
  • ISBN-10: 4004312884
  • ISBN-13: 978-4004312888
  • 発売日: 2011/1/21
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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By 革命人士 トップ500レビュアー
日本の国会がなぜ、メディアで出てくるような問題発言や乱闘やら証人喚問やら中身のない話ばかりやってるんだろうか、という疑問に本書は答えている。西欧諸国に比べ、日本の国会では内閣が議案の審議に介入しづらいシステムになっている。審議日程も法案修正も困難である。その上、会期中に可決されなければ自動的に廃案になる。そのため55年体制以降、国会入りの前に与党・自民党による事前審査で実質的な討議や法案修正が行われ、国会審議に入ってからは手続きや審議日程などセレモニーが一番の課題になった。議会の信任を受けた内閣といえど、ひとたび議案を提出すれば議会では何も出来ない。内閣としては、国会入りしてから内閣にとって不都合な修正が与野党で合意して勝手に加えられたら困る。事前審査で一言一句決め、党議拘束をかけてから野党の罵詈雑言を受けるセレモニーを国会で演じる、という方法がみんなにとって都合が良かったわけだ。このように、議会内閣制という戦前からのスタイルに、アメリカ的な独立性の高い議会制度を接いでしまったために、国会審議が空疎化した、と著者は見る。

二院制の問題点や改善点の指摘も興味深く読んだ。参議院は総理大臣と予算の優越以外は全く同格の権限を持つために、表向き衆院のカーボンコピーのように見られてきたが、民主党が第一党になり、ねじれが始まってから国会同意人事が次々に否決されたり、問責大臣が退任したり、今まさに予算関連法案で三分の二の再議決の問題がクローズアップされている。参議院が拒否権を持つ限り、選挙制度が衆院と似てしまうのは避けられないし、独自性は発揮できない。拒否権や閣僚ポストを返上し、自由討議に専念する方がよいのではないかと指摘している。

国会史から今後の課題まで、大きなスケールの話を新書というコンパクトなサイズに収めており、内容も平易で読みやすい。空疎化を根本から変えるには憲法改正が望ましいが、60年経っても出来ないんだから、憲法改正に関係ない手続き論(議会内で事業仕分け、丁寧な請願の審議、通年国会化など)からやりましょうという著者の考えにも同意できた。
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15 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hara120
Amazonが確認した購入
いっこうによくならない景気。政治家の失言と不正。そして、それをあおりたてるマスコミ。

うんざりするような日本の政治に、一筋の光を差し込むような解説書があらわれた。それが本書である。

著者は一橋大学大学院を卒業後、国立国会図書館を経て、学界で議会制度研究を続けてきたプロの研究者。

わが国の帝国議会以来の議会史をタテ糸に、欧米諸国の議会制度をヨコ糸にして、日本国憲法、国会法及び議院規則に基づく国会の現状と、その問題点を明らかにしていく。

同じ新書でも、参考文献にあげられている飯尾潤『日本の統治構造』(中公新書)とくらべてみて、手にしやすく読みやすい。

ただし、本書の後半はやや散漫な印象があり、もし当事者の立場ならどの問題に優先して手をつけるべきか、一歩踏みこんでほしいと感じた。

心ある国会議員、議員秘書及び国会関係者にぜひご一読すすめたい。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By FreshAir 殿堂入りレビュアー トップ10レビュアー
「イギリスの議会政治は、近年の改革や連立政権の誕生によって急速に変貌しつつある。現時点で、もはや本家のイギリスにも存在しない旧来のウェストミンスター・モデルを一直線に追いかけることにどれほどの意味があるか、疑問である」。

日本の国会の問題点と提言をまとめた本。著者は法学の専門家。特に欧米の議会事情に詳しく、2009年に1年間イギリスに滞在してその議会政治の激動を目の当たりにして帰国した後に本書を書いたという。以下のような構成になっている。

第一章 戦後初期の国会運営
第二章 空洞化する審議
第三章 立法府の改革構想
第四章 二院制を考える
終章 国会をどう考えていくのか

良い本である。第一に、日本の今までの国会の変遷、その問題点がどこにあるのか及びそれがどうして生じたのかという背景がわかりやすく整理されている。自民党時代の政務調査会や国対の機能や、国会空洞化がなぜ生じたのかもすんなり頭に入る。第二に、欧米議会の特徴と日本の国会との比較説明が大変優れている。日本の参議院がヨーロッパの二院に比べて大きな権限を持っていることやその意義もわかりやすく説明されている。

この著者はどうやら、民主党が掲げていたウェストミンスター・モデルに基づく「政府・与党の一元化」に疑問を持っているようだ。明文化された憲法を持たないイギリスの議会制度は実は日本のものとはいろいろ異なっている上に、近年の改革でずいぶん変わってきている。さらにその変化によって導入されたものには日本の国会では元々実現されているものもあるという。

それらを踏まえて最後に著者が列挙する改革策は、一見地味で既にどこかで見たことがあるものも複数含まれているという点でありきたりともいえる。しかし、現在の国会の問題点や海外との違いを見通した上で、いくつかの重要なポイントを変えるだけでも憲法で定められた内閣と立法府についての役割の趣旨を何ら変えることなく審議する国会にすることが出来るはずだという著者の確信を感じる。いずれにせよ、日本の政治に疑問を持っていたり関心のある方にとっては、読んで損のない優れた一冊である。
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最近のカスタマーレビュー
果たして問題は「制度」なのだろうか?
日本の国会が空洞化していると言われて久しい。肝心かなめの政策形成、法案審議に関するコアな部分の議論は、立法府の外、具体的には政党の内部(自民党の場合は部会−政務調... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: 塩津計
分析の丁寧さに◎
国会図書館職員であった著者による日本の国会についての分析です。
本書の優れた点は、歴史的経緯から日本の国会が議院内閣制を採用しながら、... 続きを読む
投稿日: 8か月前 投稿者: t-kit
提言や 踏み込みのなさで 星4つ
1.内容... 続きを読む
投稿日: 9か月前 投稿者: 清高
この国の国会がいかに世界的に見ても異質なものかよくわかる。
本書は、戦後GHQのもと制定された国会の仕組みと現在に至るまでの制度について詳細に検討しながら、そのモデルとされたアメリカやイギリスを始めとする諸外国の国会と比較... 続きを読む
投稿日: 12か月前 投稿者: 西山達弘
ぜひ読むべき本
 本書は、「審議する立法府へ」というサブ・タイトルどおり、「日本の国会の審議がなぜ低調なのか」を分析した本です。

 (a)... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: mfhty
日本の国会
国会の空洞化が叫ばれて久しい。官僚の書いた作文の棒読み、不毛な上げ足のとり合い、国民には理解しがたい牛歩戦術・・・。一体どうすればいいのか。国会はどうあるべきなの... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: 小僧
誰に投票してもどうせ変わらないと国民が思っているという事は民主主義が機能していないという事だ
誰に投票しても、どの党に投票してもどうせ変わらないと国民が思っているという事は... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: Gori
国会議員の先生が読んだら怒られそう・・・
書いてあることは至極真っ当なんだけど、
国会議員の先生方が読んだら、激怒されそうだ。(笑)... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: 三郎梅津
Karigane
難しいかと思ったが、意外と分かりやすかった。
小沢一郎も菅直人も、結局は日本の国会制度をイギリスに... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: ザリガニガ
さすが。しかし次世代リーダーへの指南書までは及ばず
著者は、国会学入門という著作者である。... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: MK5
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