著者は一水会の創設者。特有の体験を長年積み重ねてきた人にしかできない日本へのコメントが炸裂する好著。愛ゆえに悪事を行うようになる仕組みや、いわゆる「ネット右翼」的なものの危うい点も鋭く指摘している。なんだか親戚のおじさんが語っているような身近さと迫力があって、語られたほうは、大上段からではなく日常の中からそこに潜む日本のシステム的危うさそのものを考えさせられる。それは、今まで何らかの活動をしてきた人・警察関係の仕事の人・一般の人、すべてに提示されたやんわりとした問いであり、その問いに応じて自分をゆるく振り返ってみるのも実り多いだろう。