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日本の古都はなぜ空襲を免れたか (朝日文庫)
 
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日本の古都はなぜ空襲を免れたか (朝日文庫) [文庫]

吉田 守男
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

京都・奈良・鎌倉など、貴重な文化財の残る古都が米軍の空襲を免れたのは、その価値を認めてくれたからだ、という「定説」は、まったくデタラメだった!それどころか、京都は第三の原爆投下目標のひとつだったのである。その証拠を丹念に洗い出し、この俗説が流布・信奉された理由を暴く。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

吉田 守男
1946年京都生まれ。71年京都大学文学部(国史学専攻)卒業。78年京都大学大学院文学研究科博士課程を単位取得満期退学。87年樟蔭女子短期大学講師、助教授を経て、94年より教授。2001年より大阪樟蔭女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 248ページ
  • 出版社: 朝日新聞社 (2002/07)
  • ISBN-10: 402261353X
  • ISBN-13: 978-4022613530
  • 発売日: 2002/07
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 386,540位 (本のベストセラーを見る)
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27 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 若村さき トップ500レビュアー
形式:文庫
私は、中学の歴史の授業で「戦争中、米軍は日本の文化財を守るために京都を空襲しなかった」と確かに習いました。この本を読んで、それがデタラメであり、占領軍の対日政策によるプロパガンダであることを知りました。7年前、この文庫本の前身の単行本が出た時目にとまらなかったのが実にくやしい。デタラメを信じていた期間が短くてすんだのに。

恐るべきは、占領政策の影響です。作者によれば、アメリカ映画輸入超過も占領期間中、アメリカ映画ばかりを見せられたことに起因しているそうです。ようするに「刷り込み」ですね。
それにしても、真の学者の仕事はこういうことなのだ、とつくづく思います。

どうでもいいことですが、この本で、現在の「不幸の手紙」によく似た「幸福の手紙」というものが戦前にあったことも知りました。

このレビューは参考になりましたか?
21 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 「京都や奈良は文化財が沢山あるから、空襲されなかった」という言説は真実では無い。このことを、この本はアメリカ側の公文書などの史料を用いてぐいぐいと解き明かして、一気に読ませます。

 ラングドン・ウォーナーこそが京都や奈良に爆弾を落とさないように米軍に進言した恩人である、と宣伝しまくったのはと言えば、美術史家の矢代幸雄ですね。それが間違っていたとなると、これまで矢代幸雄が書いてきたことを信じてきた人には悲しいことかもしれない。けれど著者の吉田氏は、当時の矢代や他の日本人には知り得なかった事実にアプローチすることで、その裏を暴いてみせる。実は、この著作が1995年に単行本で出たときのタイトル『京都に原爆を投下せよ』に見るように、吉田氏のテーマは京都が焼け残った経緯を探ることにあるようですが、それに伴って《ウォーナー伝説》の陰に隠れた米軍の戦時プロパガンダも明らかにされてゆく。戦中・戦後の文化財保護や矢代幸雄のことに興味があっても、『日本の古都はなぜ空襲を免れたか』という題名では見逃してしまうかもしれないけれど、この本は、そういう人にこそお薦めです。

このレビューは参考になりましたか?
19 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 江口哲学 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
日本の古都が空襲を免れた理由は、鎌倉・奈良の場合は人口が少なく特別な軍需工場がなかったため、会津若松の場合はレーダーが作用しにくい地形であるため、京都は原爆投下の候補地だったからである。そう言った単なる軍事的理由が、占領政策を円滑に遂行するため、GHQの民間情報教育局によって、貴重な文化財を守るために空襲しなかった(=ウォーナー伝説)と言う理由に置き換えられてしまったのである。また、当時の日本人にそれを信じてしまいたくなるような下地が存在した点も指摘されている。丹念な資料の検証によってこれらの事実を洗い出した著者には敬意を表する。

本書は1995年に刊行された『京都に原爆を投下せよ』の再刊であるが、私は今頃になって初めてここに書かれている事実を知ったのである。私のようにウォーナー伝説を信じている人がいまだに多いように思えることからしても、より多くの人たちに読んで欲しい著作である。

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