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日本の原発、どこで間違えたのか
 
 

日本の原発、どこで間違えたのか [単行本]

内橋克人
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

未曾有の惨事となった東京電力福島第一原発の事故を、日本の原子力政策の出発点に戻って考える。原発建設を急いだ正力松太郎、福島第一原発の誕生秘話、運転3年半で起こった最初のトラブル、「応力腐食割れ」……。しかし、「万が一」を恐れる住民たちを前に、「安全」は最初から脇に追いやられていた!? 日本を代表するジャーナリストの渾身のルポルタージュが今、甦る。

内容(「BOOK」データベースより)

未曾有の惨事となった東京電力福島第一原発の事故。いったい根本原因は、どこにあったのか。時計の針を逆に回して「原発誕生」からを振り返ると、鮮やかに「真相」が浮かび上がる。「万が一」を恐れる住民たちを前に、「安全」への配慮は万全だったか。日本を代表するジャーナリストの渾身のルポルタージュが今、甦る。

登録情報

  • 単行本: 256ページ
  • 出版社: 朝日新聞出版 (2011/4/20)
  • ISBN-10: 4023309419
  • ISBN-13: 978-4023309418
  • 発売日: 2011/4/20
  • 商品の寸法: 18.6 x 13 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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By Cineman トップ50レビュアー VINE™ メンバー
Amazonが確認した購入
内橋氏の本は論旨明快の上、課題を投げつけて終わらず、必ず解決策や前向きな展望を示す点でいつも勉強になることが多い。本書は1986年に刊行された「原発への警鐘」の内容を一部復刊しているが、その警鐘が、今だからこそ大きく胸を打ちます。

序 つくられた「原発安全神話」で、内橋氏は「福島原発の重大事故に遭遇しているいま、いかにして「原発安全神話」は築かれてきたのか。「原発一極集中」というエネルギー政策はどのような政治・経済構造のもとで構築されたものか。放射線を巡る議論はどう展開されてきたのか − 政治主導で進められた過去の歴史の1ページをひとりでも多くの読者に伝えたい、……」と記述しています。今回の事故が「人災」であることが浮き彫りにされると同時に、原発に代わるエネルギーを考える上でも大変示唆に富んだ書です。

第一章 福島第一原発の風景 「万が一」を恐れた住民たち
「ホントに原発が安全なら、東京のまん中だってできるだろうに……。こんな遠いところからさ、電気送って、途中で三割もロスになるちゅうような、そんな不経済なやり方、するはずねえだろうに……。」(P24)
第二章 東京電力と原発 福島第一原発はこうしてできた
政治主導で動き出した原発建設が、様々なトラブルを乗り越えながら原発が「形」になっていく歴史を紐解いています。
第三章 人工放射能の恐怖 「放射能はスロー・デスを招く」
マンクーゾ報告の存在…被曝による健康被害の実態が克明に報告されていましたが、報告は推進派によって抹殺されました。また、体内蓄積と凝縮の恐怖について、例えば体内被曝は計測できないことなどが書かれています。
第四章 「安全」は無視され続けた 「公開ヒアリング」という名の儀式
「温排水」の存在と「行政」の欺瞞
第五章 なぜ原発を作り続けるのか 電力会社の「利益」と「体質」
原発のコストについて考えています。

国民1人1人が読むべき本として推薦します。
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32 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
本書の原題は『原発への警鐘』というものだ。私は今回の福島原発事故直後、講談社文庫86年9月15日刊の初版第一刷りを本棚から取り出した。本は日焼けし、印刷は薄くなってよみにくかった。再刊の知らせは「よし」と思えた。しかし、再刊は最初の被爆労働をめぐる裁判に関する章がごっそり削られていた。被爆の危険に触れたくない暗黙の了解のような気分が、現在こそ重要と思われるテーマをはずしてしまったのだろうか。とても残念でならなかった。
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31 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 仮面ライター VINE™ メンバー
Amazonが確認した購入
  
 昨今の日本は、「原発(&東電)栄え、国滅ぶ」か、はたまた「昔陸軍、今東電」といった様相を呈している。それはさておき、この度、緊急出版された当書は、経済評論家・内橋克人氏渾身のルポルタージュ『原発への警鐘』(単行本1984年,文庫版1986年)の復刻版である。『原発への警鐘』については、私もかつて読ませてもらったが、その後、残念なことに失ってしまった。そして今日、私たちは、人類史上において最悪といえる「原発震災」(石橋克彦氏)に見舞われているけれども、本著は、その主因となった東電「福島第一原発」の誕生秘話や「スロー・デス(緩やかな晩発性の死)」に表徴される「マンクーゾ報告」(1977年)などが書き記されている。「原子力発電」に関して、強弱はともかく容認、あるいは全く関心の外に置いてきた私たちの過去に対して猛省を促す材料の一つとなるであろう。

 当著は、内橋氏も語るように『原発への警鐘』の一部収録に留まっているが、その著者の思いを少し長くなるけど引用したい。「福島原発の重大事故に遭遇しているいま、いかにして「原発安全神話」は築かれたのか。「原発一極集中」というエネルギー政策はどのような政治・経済構造のもとで構築されたのか―政治主導で進められた過去の歴史の1ページをひとりでも多くの読者に伝えたい、そのような強い思いに衝き動かされての緊急出版となった。次の時代の正しい「エネルギー選択」への道案内人にとり、たとえ、か細くとも1本の杖となりたい…筆者のひたすらな祈りである」(本書p.2)。最後に、「マンクーゾ報告」を作成したトーマス.F.マンクーゾ博士の次の指摘で締めたい。それは被曝に関する米政府当局者の言い訳だ―There is no immediate danger―見事に表現が一致する…。
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