冤罪によって、しばらく言論界から無視され続けた植草さんだが、日本国民の真実を知りたいという欲求に見事にこたえられる形で完全復活された感がある。前著「日本の独立」と同じく今回も舌鋒鋭いが、著者の真実を知らせないといけないという、職業的良心が1ページ1ページに表れている。
東日本震災、日本の財政、経済政策、エネルギー問題、外貨準備金、TPP問題など、多岐にわたるが、1つ1つ丁寧に論じられている。特に不況の時の財政出動に関しては、著者は小泉政権誕生以前から主張されているが、残念なことに自民党政権はもとより、民主党政権においても、日本経済回復半ばで、増税という財務省のプロパガンダにより回復の芽を絶たれてしまった。特に驚いたのは、増税のために大蔵省の時でも、データの改ざんを平気でやっていたことである。
我々日本国民は、著者の問題提起をもとに、今後は、人任せではなく、自分たちの頭で処方箋を考え、日本の民主主義を発展させないといけない。ブロードバンド普及率 世界一、ツイッター普及率 世界一の日本で今、日本人1人1人は静かではあるが主張し始めている。私も著者同様、日本には再生できる力がある、と信じている。