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日本の仏教 (岩波新書)
 
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日本の仏教 (岩波新書) [新書]

渡辺 照宏
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

外来思想である仏教を日本人はどのように受け入れ,継承してきたか.仏教は国家主義や呪術や死者儀礼とどうして結びついたのか.日本人の生活の中で仏教が果した役割を歴史的に明らかにするとともに,今日の日本人の実生活に残っている仏教的な思想を,律・禅・密教の諸系譜,華厳思想,法華信仰,アミダ信仰の諸流の中に位置づける.

内容(「BOOK」データベースより)

外来思想である仏教を日本人はどのように受け入れ、継承してきたか。仏教は国家主義や呪術や死者儀礼とどうして結びついたのか。日本人の生活の中で仏教が果した役割を歴史的に明らかにするとともに、今日の日本人の実生活に残っている仏教的な思想を、律・禅・密教の諸系譜、華厳思想、法華信仰、アミダ信仰の諸流の中に位置づける。

登録情報

  • 新書: 212ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2002/6/12)
  • ISBN-10: 4004121515
  • ISBN-13: 978-4004121510
  • 発売日: 2002/6/12
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.4 x 0.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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24 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 一般の仏教入門書ではやや手薄な日本仏教の歴史・特徴を知る為に通読。著者の渡辺照宏氏は釈迦仏教原理主義的(?)な立場から、忌憚無く日本仏教の欠点を指摘していて痛快。曰く「たとえば法然、親鸞、日蓮たちのような新興宗派の僧侶たちはだいたい主観的観念的遊戯にふけっていただけで、実質的には何ら民衆の生活を助けることなく、むしろ信者の仕送りによって生活を支えられていた場合が多い。彼らを教祖に仰ぐ教団が優勢になったのは、後継者たちの政治的手腕によるものにすぎない」。又、特に日蓮について「仏教史全体を通じて他に類例のない独善主義であって、仏教の寛容の精神から見て、まったく非仏教的な態度と言わなければならない」や、浄土教について「この末世的な新興宗教を「日本仏教の精華」とよぶような偏見が今でも一部では行われているが、そういうことをいうのは仏教の本質と実践的意味を知らないからである」と実に手厳しい。禅宗や一遍、良寛らに対してはわりと好意的な記述。

 まえがきには同著者による『仏教』(岩波新書)とどちらを先に読んでも良いと書いてあるが、いわば応用編にあたる本書を後に回す方が絶対に良いと思った。尚、本文中に漢文や古文が頻繁に挿入されるのには閉口した。

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13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
在家仏教徒です。仏教の概説書は既に何冊も眼を通していますが、改めて合点が
いったことも多く非常に面白い日本仏教入門書だと感じました。1958年刊です
が、今でもその辛口の批判は十分当てはまるのではないかと思います。

仏教の本筋を戒・定・慧の三学、上求菩提・下化衆生とし、ここからはずれるも
のは本来の仏教ではないというのは、分かりやすい指標だと思います。日本では
道元禅師が最も本来の仏教を伝えようと努力された点もよく分かります。

改めて知ったことで最も興味深かったのは「法華経」の成り立ちについてのある
種のいかがわしさでした。日蓮聖人や創価学会など法華経を中心とする教主・教
団が何故あのように激烈であるのか非常に納得がいきました。(私も法華経はお
唱えしますが。)

同著者の『仏教』、『お経の話』もぜひ読んでみたいです。

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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
初めて渡辺照宏の岩波新書の三部作を読んだ時は、
「仏教」や「お経の話」に惹かれた。
本書「日本の仏教」は痛烈に日本の仏教を批判している印象で、
正直言って読みづらかった記憶がある。
だが今は、三冊のなかで本書が興味深く、有意義だと感じる。
それは、本書が「お勉強」のための入門書ではないからだろう。

本書は、筆者の視点からの日本仏教の診断である。
入門書として分かりやすい説明がなされているが、
本書のテーマは、むしろ日本仏教の問題点がどこにあり、
またどこが評価されるべきを明らかにすることである。
批判の目は、日本の仏教のある種のあり方へと向けられるが、
それは現在でも通用している点で、本質をついていると思う。
例えば「渡来僧の冷遇」などは、現在でもほとんど変わって
いないのではないだろうか。

同時に筆者は、日本にも熱心な求道精神をもった本物の僧達
がいたという事実を、共感をもって描いている。
決して批判一色ではなく、歴史的には埋もれていても、
現在の視点から見て評価されるべき事柄には、
ちゃんと注意が向けられている。
このように本書は、これまでの、そして今後の日本の
仏教のあり方について、非常に多くのことを考えさせる、
好著となっている。
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