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日本の不平等
 
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日本の不平等 [単行本]

大竹 文雄
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

商品の説明

第27回(2005年) サントリー学芸賞・政治・経済部門受賞

出版社 / 著者からの内容紹介

長期不況を経て拡大したようにみえる日本の経済格差の実態を分析。賃金構造や再分配政策に対する人々の意識を明らかにし、IT化、世代サイズ、成果主義など話題のトピックにも言及する、不平等問題研究の決定版。

登録情報

  • 単行本: 306ページ
  • 出版社: 日本経済新聞社 (2005/5/24)
  • ISBN-10: 4532132959
  • ISBN-13: 978-4532132958
  • 発売日: 2005/5/24
  • 商品の寸法: 22 x 16 x 2.5 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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48 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
大竹文雄氏の不平等論は、橘木氏の議論を反証し、90年代の所得不平等の拡大は高齢化に伴うみせかけのもので、日本の所得格差の拡大は幻想であるという議論を行ったことで広く知られている。しかしながら、若年層の所得格差(または、非正規雇用者の正規雇用者に対する所得格差等、労働市場の「割り当て」により生じている可能性の高い所得格差)の拡大については、一定の懸念を示している。なお、本書は一体的な書籍というよりも、論文集的な性格を持っている。あえて欲を言えば、最後に著者による総括的なまとめとして、現在社会に存在している格差は問題視すべきものか、何らかの施策的な対応が必要か等を論じて欲しかったところ。例えば、過度に「結果の平等」を求めることは悪平等との意見が多くあることは理解するが、その格差が入口の「機会の平等」が確保されないことにより生じているのであれば、社会移動を通じて社会の活力を高めていく上で大きな障害となると言えるだろう。ただし、機会の格差や格差の世代間移転等への言及がない点を割り引いても、本書は不平等問題に関する現時点の決定版であり、今後は、本書をも起点として、格差問題を検討していく必要が出てくるだろう。
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138 人中、91人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
著者は本書の中で、所得不平等度の高まりは人口の高齢化によって発生したものであるとした上で、「所得が同じ2人が同じ宝くじを買ったとして、抽選前後を比べると所得格差は抽選後のほうが高い。抽選が行われる前に、宝くじに当たった人がいないからといって所得格差のない社会だというのはナンセンスである」という。だが、本当にそうなのか?親の所得が高く、出身階層が高いものは、初めから宝くじが当たりやすいポジションに立つことができるのではないか?その子供も、高額の教育投資によって、また初めから宝くじに当たりやすいポジションに立つことができるのではないか?著者は「出身階層による格差の固定化」という問題を無視している。最近、本書は経済図書に関するいくつかの賞を受賞したようだが、経済界からすれば所得格差の拡大はあくまで自由競争の結果であり、誰にでもチャンスはあると思わせたい。権力側が自分に都合の良い学説を持ち上げるのはよくあることだ。
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
最近、不平等・格差について、ヒステリックに問題化し、またそれに便乗してさらに煽っている記事・書籍が沢山でていますが、これらの多くがイデオロギーありきで現実をゆがめてみていたり、偏見に満ちた統計をとっているそぶりをみせて「これが事実だ」といわんばかりだったり、というものです。いい加減辟易していました。

その中で、本書は充分なサンプル数を集め、様々な角度からの調査結果を上手く補正し、計量経済学手法で不平等の現実を冷静に分析した優れたものです。また、単に経済学にとどまらず、行動経済学的な視点(まだまだ発展していく領域ですが)から人々の意識面も調査し、経済の現実と人の意識とのギャップなどについても炙り出しています。

意識調査については、設問が固定されているようなので、これが全てだとは言い切れません(自由記述欄を設けて回答を集めるともう少しいろいろとわかると思います)。また、数値の分析結果に基づく想定(数値の見方)については、心理学的な観点からの洞察が甘い部分もあります。しかし、著者は経済学者なので、そこまで求めるのも酷だと思いますし、本来この部分は社会学者・心理学者が本来調査すべきものですので、彼等がだらしないと考えるのが適切でしょう。

重要な事は、本書が、くだらない不平等問題のヒステリー化を蹴散らし(例えば「下流社会」)、物事の正しい認識をさせてくれるに充分な調査・分析をしていることです。不平等・格差について問題意識のある方は、本書をよめば充分だと思います。また、成果主義についても本書で調査・分析しており、くだらない成果主義批判についても蹴散らしてくれます(例えば「虚妄の成果主義」)。

自分自身の将来を考えるとき、企業変革を考えるとき、国家戦略を考えるときには、本書を前提にすべきだといえるほど、重要な書籍だと思います。また、日本の経済学者もまだまだいけるな、と思わせるものでした。

必読書一覧の上位に入る書籍です。
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「で、結局どうなの?」と言いたくなる。
著者の長年にわたる研究をとりまとめたものであり、根拠を基づく正確な記述がなされている。しかしながら、学術的な書籍にありがちで、「で、結局どうなの?」「で、どうした... 続きを読む
投稿日: 2009/7/1 投稿者: むつしんたろう
印象に残った4・5・8章
私が1番印象に残ったのは、第4章、所得不平等化と再分配効果、第5章;誰が所得配分政策を支持するのか及び第8章;労働市場における世代効果です。... 続きを読む
投稿日: 2006/8/14 投稿者: むかしPTA大好きおばさん
格差論者は先ず本書を論理的に反駁すべき
格差問題については、最近メディア(特にTとA)が相変わらず都合の良い情報だけを編集して伝えているので、... 続きを読む
投稿日: 2006/5/4 投稿者: meme
なかなか難しい感じもする本です
この種の本ではかなりの量のデータを集めていますし、さらにそれを多次元的に調査・考察しています。... 続きを読む
投稿日: 2005/12/25 投稿者: 串丸
一度は読んでみよう。最新の情報。
他の不平等の本と違い、最新のデータや、わかりやすい言葉で書かれていてとても為になる本でした。経済学の詳しくない方でもすんなりと読める本でした。日経新聞を読んでいる... 続きを読む
投稿日: 2005/11/30 投稿者: フリーター
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