日経BP企画
日本のピアノ100年 ピアノづくりに賭けた人々
ゼロから出発して世界の頂点に立った日本製品は多い。「楽器の王様」と言われるピアノにもまた、格別のドラマがあった。世界一になるためには、品質、生産量など工業製品としての優位性でライバルに打ち勝たねばならない。加えての難題は、クラシック音楽という西欧文化の中枢に、東洋の技術を受け入れさせることであった。
ゼロから出発して世界の頂点に立った日本製品は多い。「楽器の王様」と言われるピアノにもまた、格別のドラマがあった。世界一になるためには、品質、生産量など工業製品としての優位性でライバルに打ち勝たねばならない。加えての難題は、クラシック音楽という西欧文化の中枢に、東洋の技術を受け入れさせることであった。
本書は今日のヤマハ、河合楽器製作所の基を築いた創業者たちとピアノ工匠たちの活動を軸に、国産ピアノが誕生した明治期、世界進出を果たした戦後の歴史を丹念に追った記録である。
昭和21年わずか24台であった国産ピアノの生産数は、昭和29年には約1万2000台、昭和40年代後半になると30万台を突破した。日本は世界最大のピアノ生産国となったのだ。しかしその陰には、安価で高品質な家庭用ピアノだけでなく、一流のピアニストを納得させるコンサート・グランド(コンサート用のグランドピアノ)を開発・製造し、欧米芸術家らに認めさせるための並々ならぬ苦労があった。「ベルトコンベヤーから生まれるピアノは、真の楽器ではない」という欧米音楽界に挑む日本の匠たち。
ヤマハのピアノに思いを寄せたグールド、リヒテルら伝説的ピアニストの秘話も紹介。音楽史としても楽しめる。
(日経ビジネス 2001/10/22 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
出版社/著者からの内容紹介
ピアノづくりから見た日本の近代化を詳細にたどり、戦後ついにS・リヒテルやG・グールドが愛用するピアノをつくりあげた人々を活き活きと描いた初の本格的物語。
内容(「BOOK」データベースより)
戦後、日本はいくつもの世界トップクラスの製品をつくり出した。カメラから始まって、船舶、自動車、家電製品など。その中で忘れてならないものの一つにピアノがある。日本で初めてのピアノがつくられたのは今から百年前だが、戦前は工場の規模こそ世界でもトップクラスになっていたものの、質の点では欧米の製品に比ぶべくもなかった。しかし、戦後状況は一変する。高度成長で資金を蓄積したピアノ・メーカーは、新しいコンサート・グランド・ピアノの開発に情熱を傾ける。そしてついにリヒテルやグレン・グールドが愛用するピアノをつくり、日本を世界のピアノ王国にした。これはピアノづくりに情熱を傾けた人々の初めての本格的物語である。
内容(「MARC」データベースより)
日本で初めてピアノが作られたのは今から100年前のこと。戦後リヒテルなどが愛用するピアノを作り、日本を世界のピアノ王国にした人々の、初めての本格的物語。コンサート・グランドへの挑戦。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
前間 孝則
ノンフィクション作家。1946年生まれ。石川島播磨重工の航空宇宙事業本部技術開発事業部でジェットエンジンの設計に20年間従事する。1988年に同社を退社
岩野 裕一
編集者・ジャーナリスト。1964年生まれ。上智大学文学部新聞学科卒業。『王道楽土の交響楽満州―知られざる音楽史』(音楽之友社)で第10回出光音楽賞受賞。日本出版学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ノンフィクション作家。1946年生まれ。石川島播磨重工の航空宇宙事業本部技術開発事業部でジェットエンジンの設計に20年間従事する。1988年に同社を退社
岩野 裕一
編集者・ジャーナリスト。1964年生まれ。上智大学文学部新聞学科卒業。『王道楽土の交響楽満州―知られざる音楽史』(音楽之友社)で第10回出光音楽賞受賞。日本出版学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)