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本書は今日のヤマハ、河合楽器製作所の基を築いた創業者たちとピアノ工匠たちの活動を軸に、国産ピアノが誕生した明治期、世界進出を果たした戦後の歴史を丹念に追った記録である。
昭和21年わずか24台であった国産ピアノの生産数は、昭和29年には約1万2000台、昭和40年代後半になると30万台を突破した。日本は世界最大のピアノ生産国となったのだ。しかしその陰には、安価で高品質な家庭用ピアノだけでなく、一流のピアニストを納得させるコンサート・グランド(コンサート用のグランドピアノ)を開発・製造し、欧米芸術家らに認めさせるための並々ならぬ苦労があった。「ベルトコンベヤーから生まれるピアノは、真の楽器ではない」という欧米音楽界に挑む日本の匠たち。
ヤマハのピアノに思いを寄せたグールド、リヒテルら伝説的ピアニストの秘話も紹介。音楽史としても楽しめる。
(日経ビジネス 2001/10/22 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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最も参考になったカスタマーレビュー
11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
日本初のコンパクトなピアノ史,
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レビュー対象商品: 日本のピアノ100年―ピアノづくりに賭けた人々 (単行本)
それほど期待せずに購入したがプロローグのグレン・グールドとヤマハのピアノの出会いのエピソードを読んだだけで書き手は文章のプロであると直観した。そのため最後まで安心して読み通すことができた。本の内容は書名から想像される通りの本で期待を裏切らない。レビューに詳しく書かれている通りである。山葉寅楠に始まり、主だった人物を中心に話を進めていくスタイルは小さな伝記の集まりのようで飽きることがない。これだけの内容をまとめるには膨大な調査が必要であったであろうとは容易に推測できる。二人の著者の努力には敬意を表したい。ピアノが弾ける弾けないとは関係なく、日本の音楽史・工業史に多少なりとも興味のある人には読んでもらいたい一冊である。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
日本のもの創りの本質を知るためには最適の教材,
By コンサル太郎 (埼玉県さいたま市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 日本のピアノ100年―ピアノづくりに賭けた人々 (単行本)
日本のもの創りの本質を知るためには最適の教材だと思います。それは次のような理由です。第1にピアノ創りには全くの素人であったヤマハの創始者が情熱と行動力、そして、周囲の協力の下に世界最高とも言われるグランドピアノを世に送り出すまでのドラマを詳細に知ることが出来きます。第2に量産を前提とした工業製品としてのピアノ作りの技術を如何にして確立して行ったかを知ることが出来ます。そして、第3番目、最も重要なことですが、工業製品ではなく楽器として世界最高峰のグランド・ピアノを創り上げようと努力し、そこには大きな壁が存在することを知ることが出来ます。また、スタンウエイのピアノ創りとその歴史と比較すると更に参考になります。
5つ星のうち 5.0
ピアニスト以外にもおススメ!,
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レビュー対象商品: 日本のピアノ100年―ピアノづくりに賭けた人々 (単行本)
日本の物づくりの原点にも通じるような、単なる物まねではない「音」への情熱が伝わってくる一冊です。ヤマハ、カワイ以外でも、どのメーカーが一番になるのかは、時の運も大きいのかな〜と思ってしまいました。 この本を読んで、日本のヤマハ、カワイ以外のピアノの音色を聴いてみたくなりました。
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