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14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
日本のデザインが世界を席巻する日,
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レビュー対象商品: 日本のデザイン――美意識がつくる未来 (岩波新書) (新書)
大げさでなく、1ページごとに発見がある。そんな本を久々に読んだ気がします。線を引いたり、ページを折ったりした箇所多数。 たとえば、 ・世界の自動車のデザインの流れは日本に近づいてきている ・複雑なデザインは権力の象徴 ・日本はずっと昔から、シンプルという美学に到達していた など、デザインそのものについての見解は当然のごとく興味深いし、新鮮な視点を与えてくれます。 ですが本書はそれだけでなく、デザイン以外でも気付かされることが多々ありました。 たとえば、 ・大量生産を誇るのはもうやめよう ・「評価される」というのは受動的な価値観に過ぎない ・日本人は「家」にこだわりがなさすぎる などのメッセージは、自分はもちろん多くの人にとって、ある意味耳が痛い指摘でもあると思います。 新鮮な驚きを与えてくれるという意味において、まさに著者のデザインと相通じる一冊。 また、なかなか希望がもちにくい今の日本に希望が持てる一冊です。 お勧めです。
16 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
日本の将来はけっして悲観的なものではない。,
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レビュー対象商品: 日本のデザイン――美意識がつくる未来 (岩波新書) (新書)
無印良品などのデザインで知られるデザイナー原研哉氏によるデザイン論。氏の文章力と、日本の文化や歴史、産業に至るまでの深い洞察力に魅せられる。 本書で紹介されるパリとロンドンで開催されたJAPAN CAR展、ミラノで開始されたJAPAN FIBER展、などはいずれも日本の現代工業製品の独自の個性を見事に引き出している。 著者の日本への強い思い入れはいたるところに現れる。典型的なのが、桂離宮と日本の旅館のおもてなしである。 高度経済成長を通じてものづくり大国となった日本。その世界の工場としての役割はアジア各国へ拡散し、経済大国としての自信は揺らぎつつあるように見えるが、著者のいうように視点を変えると独自の歴史と文化を誇っていることが見えてくる。 これが、日本人が車への憧れを持っていた時代から、普通の乗り物と変化していく過程で生まれたクールな日本の車を取り上げたり、もともと日本の労働力が安かった時代に日本を支えた繊維産業が、コスト競争力で台湾や韓国にその後中国やインドへと移っていく過程で残った高機能繊維の数々を、見事なデザイン力で提示する力へと結びつく。 著者は直接は言及していないが、日本の立ち位置を考えれば、日本にとっての将来はけっして悲観的なものではない。 著者の二つの展示会は、それを見事に表現している。
5つ星のうち 5.0
美意識が資源としてある日本の未来,
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レビュー対象商品: 日本のデザイン――美意識がつくる未来 (岩波新書) (新書)
24編の散文集であるが、全編を貫いている日本の美意識「繊細・丁寧・緻密・簡潔」で未来を語る。移動:スピードへの欲望は小さくなり「歩行の自在性に近づく」 シンプルとエンプティ:合理性からのシンプルではなく、空白(エンプティ)をしつらえる美意識で興味や関心を喚起する 家:「なにものない簡素な空間」「くらしの余白」 観光:「欲望のエデュケーション」「空間に気を通わせる」 未来素材:「人間の創造意欲を喚起する素材(センスウェア)としての人造繊維」未来が表現された展示会 成長点:「大人たちのプリンシプル」 「夢を構想し、具体化への道筋を示すのがデザインである」 美意識と非美意識の対立、もしくは多様な美意識のせめぎ合いが非常に懸念されるが、 触発され、体の真ん中にあるものを自覚し、未来を思い描く。
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