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日本のデザイン――美意識がつくる未来 (岩波新書)
 
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日本のデザイン――美意識がつくる未来 (岩波新書) [新書]

原 研哉
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

まさしく歴史的な転換点に立つ日本。大震災を経て、とりわけ経済・文化活動のあらゆる側面において根本的な変更をせまられる今、この国に必要な「資源」とは何か? マネーではなく、美を、幸福を、誇りを得るために、立ち戻るべきは「感受性」である──。つねに「ものづくり」の最先端をリードしてきた著者が、未来への構想を提示する。

内容(「BOOK」データベースより)

まさしく歴史的な転換点に立つ日本。大震災を経てなおさら、経済・文化活動のあらゆる側面において根本的な変更をせまられるいま、この国に必要な「資源」とは何か?マネーではなく、誇りと充足への道筋を―。高度成長と爛熟経済のその後を見つめ続けてきた日本を代表するデザイナーが、未来への構想を提示する。

登録情報

  • 新書: 256ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2011/10/21)
  • ISBN-10: 4004313333
  • ISBN-13: 978-4004313335
  • 発売日: 2011/10/21
  • 商品の寸法: 17.8 x 10.7 x 1.5 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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20 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By チャックモール トップ500レビュアー
大げさでなく、1ページごとに発見がある。そんな本を久々に読んだ気がします。
線を引いたり、ページを折ったりした箇所多数。
たとえば、
・世界の自動車のデザインの流れは日本に近づいてきている
・複雑なデザインは権力の象徴
・日本はずっと昔から、シンプルという美学に到達していた
など、デザインそのものについての見解は当然のごとく興味深いし、新鮮な視点を与えてくれます。

ですが本書はそれだけでなく、デザイン以外でも気付かされることが多々ありました。
たとえば、
・大量生産を誇るのはもうやめよう
・「評価される」というのは受動的な価値観に過ぎない
・日本人は「家」にこだわりがなさすぎる
などのメッセージは、自分はもちろん多くの人にとって、ある意味耳が痛い指摘でもあると思います。

新鮮な驚きを与えてくれるという意味において、まさに著者のデザインと相通じる一冊。
また、なかなか希望がもちにくい今の日本に希望が持てる一冊です。
お勧めです。
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20 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 西山達弘 トップ500レビュアー
無印良品などのデザインで知られるデザイナー原研哉氏によるデザイン論。
 氏の文章力と、日本の文化や歴史、産業に至るまでの深い洞察力に魅せられる。

本書で紹介されるパリとロンドンで開催されたJAPAN CAR展、ミラノで開始されたJAPAN FIBER展、などはいずれも日本の現代工業製品の独自の個性を見事に引き出している。

著者の日本への強い思い入れはいたるところに現れる。典型的なのが、桂離宮と日本の旅館のおもてなしである。

高度経済成長を通じてものづくり大国となった日本。その世界の工場としての役割はアジア各国へ拡散し、経済大国としての自信は揺らぎつつあるように見えるが、著者のいうように視点を変えると独自の歴史と文化を誇っていることが見えてくる。
これが、日本人が車への憧れを持っていた時代から、普通の乗り物と変化していく過程で生まれたクールな日本の車を取り上げたり、もともと日本の労働力が安かった時代に日本を支えた繊維産業が、コスト競争力で台湾や韓国にその後中国やインドへと移っていく過程で残った高機能繊維の数々を、見事なデザイン力で提示する力へと結びつく。

著者は直接は言及していないが、日本の立ち位置を考えれば、日本にとっての将来はけっして悲観的なものではない。

著者の二つの展示会は、それを見事に表現している。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By FreshAir 殿堂入りレビュアー トップ10レビュアー
「GDPは人口の多い国に譲り渡し、日本は現代生活において、さらにそのずっと先を見つめたい。アジアの東の端というクールな位置から、異文化との濃密な接触や軋轢を経た後にのみ到達できる極まった洗練をめざさなくてはならない」。

デザインという言葉を一般的な固定観念の通りに考えていると、いい意味で裏切られる本だ。暮らしや環境の本質を考える生活の思想であり、抑制、尊厳、そして誇りといったような価値観こそ、デザインの本質に近いという。著者は武蔵野美大教授を務めるデザイナー。

文化は、時を制する力とつながったり拮抗して呼吸する。模様や絢爛の文化は王や貴族といった力の階層と結びついて発達したが、モダニズムとは物が複雑さからシンプルへ脱皮したプロセスでもあった。

世界に「評価される」のではなく、世界で「機能する」こと。潜在する可能性を可視化する。「繊細」「丁寧」「緻密」「簡潔」という価値観を根底に持つ自らの伝統と文化が世界にとって稀有なソフト資源であることに気づく。人間を大きく包含する新たなクリエイションの領域を生み出す。

著者が企画した過去の展覧会の話や、デザインと歴史の関係、東日本大震災の復興についての意見も書いている。
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