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日本のソブリンリスク―国債デフォルトリスクと投資戦略
 
 
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日本のソブリンリスク―国債デフォルトリスクと投資戦略 [単行本]

土屋 剛俊 , 森田 長太郎
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,940 通常配送無料 詳細
o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o
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商品の説明

内容紹介

国債のリスク顕在化シナリオを大胆予測。
大震災は国債市場をどう変えるのか?
債券運用担当者必携の書。

欧州のソブリン危機や日本財政の悪化に加え、ギリシャ問題や東日本大震災により、
日本のソブリンリスクについて関心が高まっており、さまざまな情報が発信されている。
しかし、中には状況を正しく把握していなかったり、いたずらに危機を煽ったりする
短絡的なものも多い。

本書は、日本のソブリンリスクの本質に迫る実践的な投資運用戦略の書である。
歴史的・理論的に検証した上、今後日本国債に起こりうる将来的なシナリオについて、
各要素に分類した著者独自のモデルを用いてシナリオごとの発生確率を計算している。
また、日本国債の信用力に変化が生じた場合の対処方法についても示している。

内容(「BOOK」データベースより)

日本国債のリスク顕在化シナリオを大胆予測。大震災は国債市場をどう変えるのか?債券運用担当者必携の書。

登録情報

  • 単行本: 230ページ
  • 出版社: 東洋経済新報社 (2011/6/17)
  • ISBN-10: 4492711791
  • ISBN-13: 978-4492711798
  • 発売日: 2011/6/17
  • 商品パッケージの寸法: 21.2 x 15.2 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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46 人中、42人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Max-T トップ1000レビュアー
形式:単行本|Amazon.co.jpで購入済み
財政赤字問題に関する従来の議論、すなわち「現在の財政赤字と政府債務の増加は長期にわたって持続不可能であり、このままでは国債暴落、インフレ、資本逃避、金融危機が起こるリスクに直面する」という財政学の主流意見と、そうはならないと考える俗流的な楽観論の狭間で、欠けていた議論をカバーしているのが本書の価値だろう。

具体的には3章で、「長期に持続不可能」といわれながら、既に10余年というかなりの長期にわたって、膨大な赤字国債が発行されながら、低金利が持続してきた原因を実証的に議論している。結論をいうと原因として、日本の過剰貯蓄が経済理論が想定するように短期・中期のタイムスパンでは容易に解消せず、膨張する政府債務のファイナンスが実質金利の上昇をもたらすメカニズムが働かなかったこと、デフレは財政学の教科書では実質債務負担を増加させるわけだが、政府債務のファイナンスの側面においては、デフレで実物資産への投資が委縮する故に逆に政府債務への投資が促進されるという効果が指摘されている。

逆に言うならば、経済がデフレを脱却した場合、過剰貯蓄の趨勢的な縮小が始まる可能性があり、その時にこそ政府債務の長期にわたる安定的な吸収を支えていた条件が消えるわけであり、国債の金利急上昇(価格急落)が現実のものとなるだろうと言っている。全く目新しい議論ではないが、論理的な結論だろう。

また同じく3章では日本政府は、歳出規模、公務員数、公的資本形成のいずれを見ても大きな政府ではなく、全体として見ると小さい政府に部類するが、「受益と負担のバランスが異常化している(低受益、超低負担)結果、財政赤字となっているとデータに基づいて指摘してきしている。その通りだと思う。

さらに4章では日本の財政危機が顕現化する複数のシナリオを樹形分岐方式で検討している。想定されている各事象の発生確率は、あくまでも主観的なものであるが、議論の整理に有益だ。それによると狭義のデフォルト12%、ハイパーインフレ7%、財政状況はさらに悪化するが破綻はない56%、一定の財政収支改善が実現され安定化20%、財政再建完了5%となっている。

著者の立場は日本国債の大暴落や狭義のデフォルトは「そう簡単に発生しない」であるが、財政赤字楽観派を支持しているわけではない。記述の通り、経済が回復して貯蓄超過が解消し、金利上昇が起こり始める時こそ日本国債の重大なリスク局面である。例えるならば、超肥満患者が「立ち上がろうとする(経済が回復する)時に、そのままでは超肥満の身体を筋肉と骨が支えきれなくなって砕けてしまうようなリスクが、政府債務の膨張により増大していると指摘している。すなわち立ち上がる前にやはりダイエット(財政再建)しなくてはならないと言うわけだ。

終章では、問題の解決のためには、高齢化に対応した内需振興、社会保障の持続可能な形への再設計、一定程度の増税しかない。「日銀叩き」「官僚叩き」「公共事業叩き」といった不毛な議論から脱して、日本の進むべきビジョン設計に進んで欲しいと結んでいる。全く同意である。

書店では、国債暴落・政府破綻を扇動するような書籍や、その真逆の日本の財政赤字問題なし論など俗流的評論家の書籍が目立つが、そうしたものに惑わされずに実証的に議論、思考したい読者にとって有益な一冊だと思う。
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 日本国債が心配なあなたへ 2012/8/11
形式:単行本
もう日本の財政危機が叫ばれるようになって、どのくらいの月日が経っただろうか。
国債デフォルトを煽る書籍が、書店に行くとあふれかえっている有り様だが、過日ある方にも言われたのだが「ずっとそう言われていたのに、いつまで経っても日本の財政危機が現実化しないのは何故?」というのは、恐らく多くの方の疑問であろうかと思う。
本書は外資系金融機関に勤務する二人が、日本のソブリンリスクを検証し、(主として金融機関向けの)その対処法などを示した書だ、、、、、、、というご案内になるのだが、個人的に興味深かったのは以下の2点だ。
・1400兆円と言われる個人金融資産ではなく、「余剰キャッシュを溜め込むマシーン」(著者)と化した日本企業による資金余剰の方が、JGBへのファイナンスという意味では大きい。
・「恒常的なデフレ状況の中で、名目金利がゼロ以下に下がれないという制約があるために、ほぼゼロ金利に近い普通預金にあっても、実質金利が経済実体に対して高止まっているという現状がある。」(著者)として膨大な「コア預金」が、結果的に政府をファイナンスしている。
そして、筆者たちのJGBのデフォルトについてのシュミレーションが示されているが、さすがにこれは読んでからのお楽しみということにしておこう。
なるほどと思ったのは終章だ。昨今は「国民の生活が第一」という新党が出来ているが、著者たちはまさに「国民の安全を守るための投資」等が重要でだと主張しているのが興味深い。同党の関係者は直ちに本書を読むべきだろう。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By skiing
形式:単行本
表題のとおり、日本のソブリンリスクについて真正面から多面的に論じた本。「真正面から」と書いたのは、ソブリンリスクに関し危機を煽る類書と異なり、金融実務経験と時間をかけた(と思われる)洞察に裏打ちされた読み応えのある内容故。

内容的には、1章から4章までがソブリンリスクに関する歴史的、経済学的、金融政策的、国際政治的な分析。著者のうち森田長太郎氏が主に執筆。同氏の現職(バークレイズ・キャピタル証券調査部チーフストラテジスト)としての業務との関連性も高いのではと推察される内容。

5、6章はソブリンリスクというキーワードを軸に様々な金融取引上の問題点の存在とその背景に関して解説、展望。土屋剛俊氏が主に執筆。やはり同氏の現職(バークレイズ・キャピタル証券クレジットトレーディング部クレジットアナリスト)としての経験に基づく記述内容と推察。

両部分はソブリンリスクをキーワードとして書かれた点を除けば、実質的には別の本といってもいいほど。ただ、どちらも示唆に富む。個人的には前段が好み。
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5つ星のうち 5.0 首都圏直下地震で壊滅的な打撃を受けた場合のリスクは?
大量のJGBを保有する金融機関に勤務する者として改めてJGBのリスクを考えるポイントを示してくれた良書であった。主なポイントは既に他のレビューで言い尽くされている... 続きを読む
投稿日: 21か月前 投稿者: 鉄塔子
5つ星のうち 3.0 過去の思考の延長線上にはない日本のデフォルト
これは労作です。このthinking the unthinkable(Thinking About the Unthinkable in the... 続きを読む
投稿日: 23か月前 投稿者: recluse
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