●構造改革が「安心社会」を崩壊させた
●日本人とは「人を見たら泥棒と思え」と考える人々だった
●「渡る世間に鬼はない」と楽天的に考えるアメリカ人たち
●実は日本人は集団行動よりも一匹狼のほうがずっと好き
●「心の教育」をやればやるほど、利己主義者の天国ができる
●いじめを深刻化させる本当の原因は「傍観者」にあり
●なぜ日本の若者たちは空気を読みたがるのか
●どうして日本の企業は消費者に嘘をついてしまうのか
●武士道精神こそが信頼関係を破壊する
~本書の内容から~
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最も参考になったカスタマーレビュー
111 人中、101人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「武士道」「品格」へのアンチテーゼ,
By bookkeeper (茨城県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 日本の「安心」はなぜ、消えたのか 社会心理学から見た現代日本の問題点 (単行本)
昔に比べて今の社会が悪くなったのは、人々の心が堕落したからだ。だから、お説教をして道徳意識を埋め込む・・・。 このような発想の延長線上に、ベストセラー「美しい国」「品格」等があるとすれば、 筆者の主張は、まったく逆の「人の心は環境によって変わる」というアプローチでしょう。 日本人は「集団主義者か個人主義者か」を検討して、 日本人が実は、個人主義者であることを指摘します。 では、なぜ日本は典型的な集団主義社会なのかを明らかにするのです。 次に、社会の仕組みの違いとして著者は「安心社会」・「信頼社会」概念を紹介して、 社会の成員へのコントロールの利く「安心社会」から、個人が積極的にリスクをとっていく 「信頼社会」への社会の仕組みの変化を主張します。 それを踏まえて、社会現象としてのいじめ問題、企業による偽装・隠蔽問題を取り上げます。 これら問題の解決が、心の問題として解決するお説教では、うまくいかないことを指摘して、 この解決の方法を・・・。 具体的な解決策は、著作を読んでみてください。 このような事象の検討の末に、著者の規定する「安心社会」「信頼社会」の対立を、 やがて「統治の倫理」と「商人の倫理」という鋭い価値対立問題として提起します。 グローバル化・格差問題が生じている日本社会で、 これからの時代を担うべき価値観がいずれにあるのか。 筆者の主張は鮮やかです。 これまでの著作と比べて格段に読み易くなり、著者の主張がわかりやすく構成されています。
42 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
よくぞ言ってくれました,
By sparerib "賭夢糸" (大阪府茨木市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 日本の「安心」はなぜ、消えたのか 社会心理学から見た現代日本の問題点 (単行本)
安心社会⇒統治の論理で閉鎖系社会信頼社会⇒商人の倫理で開放系社会 本書ではこの2つの対立図式をズバリ指摘しています。 加えて、KYという言葉の流行やいじめの問題、など 社会現象にも踏み込んで言及してあります。 その通りだ! と強く思う反面、これまで自分の周囲 に築いてきた「信頼」のネットワークがどれほどの ものなのか、心もとなく思える反省にも至りました。 耳が痛いのが、「安心社会と信頼社会のそれぞれの エッセンスを混在させると社会が腐敗する」という 記述のあたり。恥ずかしながら、仕事場がまさに それを体現したような場所ですので。。
40 人中、34人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
いつまでも信頼スキルが育たない土壌を、メカニカルに解明,
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レビュー対象商品: 日本の「安心」はなぜ、消えたのか 社会心理学から見た現代日本の問題点 (単行本)
著者は、ここ十年、社会心理学的メカニズムの解明から、「日本型・安心社会からグローバル型・信頼社会」へ、と感情論ではなく、学問的根拠を持って提唱され続けている。本書は、著者にとっては久々の出版で、内容は、以前のものより平易な言葉で書かれていて読みやすかった。 以前の著作を読んでいなくても、この1冊で十分に著者の主張が語られているし、新しい話題にも触れられている。 ただ正直、新書で出版された方が、値段も安いし、もっと話題になったんじゃないか、と思い、星をひとつ下げた。 日本社会は、あいかわらず閉鎖系・安心型社会のようだ。安心型、といえば聞こえがいいが、著者によると、「他人を信頼しない」社会である。 若者は、「空気読め」というプレッシャーにさらされつつ、あいかわらずの陰湿な「いじめ」が無くならない。 一方で、大人たちの間では、昔の日本人を「素晴らしかった」と持ち上げる「伝統」、「武士道」、「品格」など、再=安心社会化とでもいう動きが流行る。 食品・建築などの「偽装」も次々と明るみに出る。そこにある「旅の恥はかき捨て」という倫理観。 わたし自身を振り返ってみても、他人のことをどこまで「信頼」しているか、改めて、あやしいものだな、と思った。 しかし、日本は、鎖国体制にはない。いや、グローバル化社会の中では、どこの国の人々であれ、いやおうなく「開放系」だ。 ここで未知の人と対話構築に欠かせないのが、信頼スキルのトライアル&エラー。これは、「相手を見抜く力」にほかならない。 見極めて、信頼できそうなら、飛び込む。そこから創造性が発揮されるのが、開放系社会の良さだろう。
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最近のカスタマーレビュー
5つ星のうち 4.0
閉鎖社会から信頼社会へ
最初、安心社会と信頼社会に分けられている事に戸惑ったが読み進む うちに自分なりに整理できた。... 続きを読む
投稿日: 2009/9/22 投稿者: 三山
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