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日本にとって中国とは何か (全集 中国の歴史)
 
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日本にとって中国とは何か (全集 中国の歴史) [単行本]

礪波 護 , 尾形 勇 , 鶴間 和幸 , 上田 信 , 葛 剣雄 , 王 勇
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,730 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

遣唐使が命がけで渡航した模範の国とどう付き合うか
2000年余りの日中関係を問い直す
歴史の舞台としての中国の自然環境を懇切に説き明かし、多元的な文明とその発展の軌跡を追究。親族関係を中心とした独特の歴史意識を実地に解明する一方、中国人の日本観の変遷を綿密に辿る。かつて畏敬と憧憬の対象であり、先進文明の受容先だった中国との友好関係を再び構築する道を、日中6人の研究者が論じる。

内容(「MARC」データベースより)

歴史の舞台としての中国の自然環境を詳説し、多元的な文明とその発展の軌跡を追究。親族関係を中心とした独特の歴史意識を実地に解明する一方、中国人の日本観の変遷を綿密に辿る。日中の友好関係を再構築する道を論じる。

登録情報

  • 単行本: 416ページ
  • 出版社: 講談社 (2005/11/22)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062740621
  • ISBN-13: 978-4062740623
  • 発売日: 2005/11/22
  • 商品の寸法: 19 x 13.8 x 3.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
 講談社による中国史新シリーズも、第11回配本の本書をもってついに完結を見ることとなりました。本シリーズ、新進気鋭の若手研究者や文化史系の専門家も交えた個性的なラインナップが、それぞれの持ち味を十分に活かして執筆を分担しており、たいへん野心的な取組みだったと思います。全ての巻が100パーセントの成功を収めているとは言えないかも知れませんが、本シリーズのユニークな編集方針は壮とすべきであり、全体として水準に達していると思います。

 さて、本巻ですが、このシリーズの掉尾を飾るに相応しく、中国史の各分野を代表する専門家6名が、中国文明の性格論的な捉え方や、日本にとっての中国の意味合いなどを縦横に論じるものです。そうした本巻の性格上、中には随筆チックに流れている部分もありますが、それはそれで読み易くもあり、肩肘が張らなくて宜しいのではないかと思います。

 内容的には、文明と自然環境の関係や、家族制度などの社会風習と人々の歴史意識との関係を論じる部分に特に興味を覚えました。中国と言えば、さまざまな面で巨大な国です。この国の成り立ちや歩みを深く理解しようと思えば、やはり学際的なアプローチが不可欠になることを改めて認識しました。

 歴史の勉強というと、えてしてクロノロジー的なフォローに終始してしまいがちですが、本巻のような、通史理解の背景となるべき部分にもしっかり注目すべきなのだろうと思いました。そうした意味で、中国史ファンの方々には一読をおススメしたい一冊です。
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形式:単行本
 香港映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」におけるジェット・リーと「十三姨」の関係等を素材に、中国人(漢族)の範囲が広くて複雑な親族呼称や、父方の系譜をたどってある共通の祖先に至るとする父系出自集団である「宗族」の具体像を描写した、第3章「中国人の歴史意識」が面白い。漢族として生きるためには、数多い親族に向かって正しい呼び名で挨拶し、宗族のメンバー同士で日頃から助け合う事が不可欠であること、なかでも宗族の名簿である「族譜」上の同世代にあたる「世輩」の上下関係を基準にして、社会秩序としての「礼」を維持してきた慣習が、中国人の歴史意識を発達させたこと、そしてそれが、日中間の歴史問題に対する中国側の敏感さにもつながっているという指摘には納得させられた。

 また、なぜ漢族はこれほど人口が多いのかについての説明もわかりやすかった。古代中原の都市住民を起源とする漢族だが、特に男性は各地に移住し移住先で現地女性と子をもうけた。その子は母方親族の一員として生きる道もあったが、歴代王朝は様々な制度を設けることによって、子供を父方に加える方が有利になるよう働きかけた。中国文化を学ぶことが奨励され「世輩」の上下関係を乱すような行いは非難される。そして子供がこうした感覚を身に付ければ、その子は漢族として認められる。つまり、漢族とは歴代王朝が政策的に育ててきたもので、王朝の統治範囲が拡大するにつれて、周辺の非漢族の母親も我が子を漢族として育てる方が有利と思うようになっていき、漢族はどんどん増えていったという。言わば、近代国民国家がしばしば行う同化主義的民族政策を2000年以上続けて来たということでしょうか。
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