今年になって怒涛の勢いで本を出している増田さんの新刊です。
著者は以前から一貫して日本経済の強さと、欧米中が崩壊するという予想を書き続けており、それは本作も変わりません。
しかし、とても惜しいなあと思うのは、執筆する時期がもう少し遅ければ、米国のデフォルト騒動・中国高速鉄道事故と民衆の政府への怒り・そしてイギリス暴動という最近の事件を解説できたことです。本作は、まさに欧米のエリート階級や中国政府がどれほど酷いか説明しており、これらの事件を予言したとも言えるのです。
特に、ヨーロッパの階級固定社会の弊害については多くのページを割いており、「グロテスク」という言葉で表現しています。イギリス暴動のニュースを見て、「なぜ先進国の福祉国家でこんなことが……」と疑問を抱いた私も納得できました。
増田さんはこれらの事件を見て、既に次回作を書き始めていることと思います。楽しみに待ちましょう。