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44 人中、43人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
何とも心が騒ぐ、あったかい話でした。,
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レビュー対象商品: 日暮らし 上 (単行本)
鉄瓶長屋を舞台にした前作『ぼんくら』の事件から一年が経った頃、井筒平四郎と彼を取り巻く人たちの前に、再び新たな事件が持ち上がります。先の「鉄瓶長屋」事件の火種は消えておらず、今回は大火事が起きたとでもいった風に話が繋がっているので、ぜひぜひ、『ぼんくら』を読んだ後に本書に向かうことをお薦めいたします。前作同様、この『日暮らし』でも、初めにいくつかエピソード的な話が置かれた後に本編に進むという構成になっています。最初の四つの話に登場する人物と事件が、本編に入って寄り合わされ、織り上げられて行く。登場人物と彼らのエピソード風の話が、一枚の美しい衣装の中に織り込まれて行くんですね。特に本編の後半から終盤へと話が進むに従って、「ここにあの時の話が繋がってくるのか」「ここであの場面が生きてくるのか」と、何度も膝を叩きたくなりました。 井筒平四郎に弓之助、おでこ、お徳。彼らを始め、登場人物のキャラクターが実に生き生きと描き出されていて、自然、親しみを覚えました。彼らに注がれる作者の眼差しがあたたかく、そして厳しくもあったところ。そこにも共感させられました。とりわけ、登場人物それぞれの胸の奥に潜み、彼らを苦しめる“心のざわめき”を描写する件りでは、読んでいるこちらの胸の中もざわざわと騒いだり、ぐっと胸を衝かれたりしました。 話のラストでは、「ああ、あともうちょっとで終わっちまう」と惜しい気がして、ゆっくり、味わうようにして読んでいきました。そして最後の頁を閉じて、「ああ、いいものを読んだなあ」と、胸の中がほこほこしてきました。
15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
大失敗!!,
By 小菊 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 日暮らし 上 (単行本)
「ぼんくら」の続編であることは知っていました。知っていたのに、こちらから読んだ私は、間違いなく失敗しました。 ここまで「ぼんくら」の内容が出てくるとは・・・ ここまで、「ぼんくら」の事件背景がからんでくるとは・・・ 知りませんでした。 ああ、大失敗です。 「ぼんくら」を読んでいなくても、読み進めるうえで 問題はありませんが、前作で起きた事件の内容と結果が うっすらと分かってしまいます。 登場人物の心の動きなども、前作を知っていれば、 もっと理解できるし、もっと面白かったはずです。 読み始めてすぐに、前作を読んだほうがいいかも と気が付いたのですが、今作の面白さと魅力を前にして 中断することができませんでした。 江戸を舞台にした時代物です。時代物にたまにあるとっつきにくさ などは全くありません。物語の随所に登場してくる、食文化や 江戸文化の記述が、さらりと自然と知識を補ってくれるからでしょうね。 自分も江戸の町で、魅力たっぷりの登場人物たちと一緒に行動している ような錯覚を覚える程でした。 面白くて、上下巻を一気に読みきってしまいました。 順番を間違えてもここまで面白いのですが、 「ぼんくら」を先に読んでから、「日暮らし」を読むことを ≪強く おすすめ ≫します。
15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
久々の宮部の時代物、やっぱり面白い!,
By ゴン狐 (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 日暮らし 上 (単行本)
時代小説「ぼんくら」の続編です。ぐうたら同心平四郎と甥の超絶美少年弓之助が、江戸の町に起こる事件を解決していくという筋立ては前作と同様。登場人物が皆個性的で楽しい。大人と子供のコンビを描くのはうまい宮部さんですが、私のお気に入りは、弓之助と、何でも覚えて諳んじてしまう特技を持つおでこ(額が人一倍大きいのです)の仲良しコンビ。大人の身勝手から起こる事件の中で、ほのぼのとした良い味出してくれています。 物語は5章に分かれていますが、4章までは「ぼんくら」を読んだことのある方なら、短編としても十分楽しめます。「ぼんくら」の最終章の葵の意味深な登場に考え込んだ方は、この続編の展開に納得でしょうか。葵の息子佐吉が落とした一滴の涙。そのまま下巻へつながるので、2冊一度に買った方が精神衛生上良いようです。焦らされるのが好きな方は上巻を読み終わってから購入してもいいかな。 しんみりしたり、はらはらしたり、色んな味付けを楽しんでいるうちに読み終えてしまいます。宮部さんの時代小説が好きという方は多いですが、現代が舞台では出せないしみじみとした風情が漂っていて、この感じが好きなんだなと実感しました。
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