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日日雑記 (中公文庫)
 
 

日日雑記 (中公文庫) [文庫]

武田 百合子
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

通信販売、水族館、美空ひばり公演、愛猫の死…世事万端に興味をもつ天性の無垢な芸術者が、身辺の出来事と折々の想いを、時には繊細な感性で、時には大胆な発想で、丹念につづった最後のエッセイ集。

登録情報

  • 文庫: 267ページ
  • 出版社: 中央公論社 (1997/02)
  • ISBN-10: 4122027969
  • ISBN-13: 978-4122027961
  • 発売日: 1997/02
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 167,767位 (本のベストセラーを見る)
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By Dolly the Cat トップ50レビュアー
形式:文庫
骨太でクールな独特の語り口は、執筆当時の年齢六十歳半ばを全く感じさせない。娘である写真家武田花さんとのやりとりも微笑ましく、京都で絵葉書を3400円分も買い込むなど、剛毅ぶりも健在。一方で、泰淳氏を失ってからの寂寥感が、大岡昇平氏への追悼文や昭和天皇崩御の報に見え隠れするように、行間ににじむ。突如挿入された愛猫が死ぬシーンでは、あやうく涙をこぼしそうになった。「死の香り」とでもいうべきものがそこはかとなく漂う本書は、最期のエッセイ集にふさわしいとつくづく思った。
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11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
基本的に「ある日」という出だしではじまる日々の雑記。

出かけた場所で出会ったひとびとをつづった文章はユーモアに溢れてはいるものの、結構残酷ですらある。モデルになったひとたちが自分について書かれた箇所を読んだら、うれしい気持ちにはなれないのではないかと思わないでもないが、この残酷さは作者自身にも向けられるから嫌味な文章では全くない。

『富士日記』と比べて、この『日日雑記』は全体的に寂しさが色濃い本である。『富士日記』も、下巻は、夫の泰淳がどんどん衰弱していく姿が描かれていて、最後は悲しくならないではいられないのだが、それでもあの本にはまだ生気があった。対して、この『日日雑記』は大切な人たちや身近な人たちに先立たれて、この世に残されたものの孤独みたいなものが底流にある。泰淳のハエタタキの逸話やら妻子にお金を渡す泰淳を回想する作者の姿はせつない。

「部屋のテレビで、ベルイマンの映画を延々と深夜まで観た。ベルイマンの映画をみていると。夫婦っていいなぁ、と思う。」という文章がラストなのがいい。
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19 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
こんなにも淡々と書かれた日記を私は今までに読んだ事がない。
しかし、その何気ない文章の中から彼女の目を通して見えたモノ、匂い、音、空気感などがふわりと読み手に伝わってくる。
それは決して押しつけなどではない。
読み終わった後にゆったりとした余韻の様なものを感じられる一冊。
武田百合子という女性をもっと知りたいと思った。
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