作者独特の奇妙なセンスが面白い「日常」もこれで3巻目。
2巻はどちらかというと、読み手に判りやすいネタつくりをしてたと思うが
この3巻では一転、再び読者を突き放すような独特の世界観が広がっている。
これは正直、今迄で一番好き嫌いがはっきりと分かれる巻だろう。
面白い人は最高に面白いし、つまんない人は思いっきり理解不能だと思う。
読み手の感性をバッサリと分ける漫画家・あらゐけいいちの本質を示す一冊だと思う。
実際、最高だと思う自分でもイマイチだと思うネタはある。笑えないことも。
4コマは面白いネタとそうでないネタの差が激しいし、安定感に関しては乏しいと思う。
多分、作者はなんでも卒なくこなすタイプ、というよりは閃きで勝負しているタイプの作家だと思う。
だからネタによってのクオリティにどうしても開きが出てしまうのだろう。
だが、その分作者のセンスが完全にハマった時は爆発的に面白い。
この巻ではゆっことみおのやりとりの話がメインだろう。ってか、外れなし。
この2人を絡ませたときの化学反応は半端じゃない。
みおが投稿しようと思ってたアレな漫画とか、更に進化してる!
しかもその後のゆっことみおが喧嘩するネタで執拗に引き合いにされてるし。
こういった過去のネタを使いまわすのも、実に効果的に入れられてていい感じ。
演出も相変わらずキレがいい。サイレントも上手い。会話の構成力も抜群。
と、ハマった時の勢いは本当に素晴らしい。今まで以上にキャラの表情を崩してるのも思い切りの良さを感じます。
ただ、日常は理屈ではなく感覚的に楽しむ漫画なのではっきりいって読者の感性にハマるか、ハマらないか。
結局それでしかないので読んでみて判断してほしい、と最終的にはそれしかいえない。
どこへ転がるか全く予想不可能の漫画「日常」。個人的には映像化とかしても面白いんじゃないかと思う。
余談だが、みおの漫画は本格的に読んでみたい。「熱は情熱の熱で・・・」とか可笑しすぎる。ていうか馬鹿っぽい。
みおは今回必殺技(?)を身に着けたり、鬼のようなツッコミしたり、アレな漫画さらされたりと大活躍でした。