会話の内容も楽しく、吹き込みもきちんとしている方ではないかと思います。リスニング学習される方には面白いテキストかもしれません。でもテキストを使用して学習を進めていくと、気になる点がいくつか出てきましたので、テキスト学習をメインに考えている方は、一度実物を書店で手にとって確認されることをお勧めします。
まず、振り仮名の間違いがかなり多いです。最初はその間違いを赤ペンで修正しながら読んでいたのですが、量があまりにも多いので面倒になり、なるべく振り仮名を見ないようにしながら読み進めました。でも、何かの拍子にふと目に入って、つられて読んでしまうことがよくあり、非常に集中しづらかったです。
修正ペンで全部塗り潰そうかとも思ったのですが、背景が薄いピンクなので、修正で白くなった部分が目立ちすぎると、本文が読みづらくなるのではと思い、止めにしました。
あまり当てにならない振り仮名だし、いっそ無い方が良かったのではと思います。振り仮名のせいで行間にあまりゆとりが無く、フランス語の地の文がすっきり見えないし、自分のメモを書き込むスペースもあまり取れませんでした。
ダイアローグは男性と女性の読み手が交互に読んでいくのですが、日本語訳で男性口調の部分を女性が読んでいたり、女性パートなのに、日本語訳が男性・女性口調が混在していたりなど、じっくり読んでいると違和感を覚える部分が所々ありました。
著者は日本人2人と仏人1人の計3人ですが、前書きが非常にあっさりしていて、著者一同の署名で書かれたものが1頁のみ。どの人がどの部分を担当したのかよくわかりません。
また、索引がないので、単語や熟語からうろ覚えの表現を探すことができず、どうしても見つけたいときはページを順にめくっていくしかありません。
何度も繰り返し読めるような音読用のテキストを探していたので、この本も取り敢えず一度全部やってみたのですが、全体的にあまり丁寧に作られていないなという印象が残ってしまい、次にまた使おうという気にはなれませんでした。