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日中戦争―和平か戦線拡大か (中公新書)
 
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日中戦争―和平か戦線拡大か (中公新書) [新書]

臼井 勝美
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

日中戦争に関しては、その終焉から五十年を経て、新事実の発掘や新視角からの研究の深化が今日も続いている。しかし、太平洋戦争については、批判・擁護いずれの立場をとるにせよ、その位置づけが明らかになりつつあるが、日中戦争の全体像への言及は、いまだに十分とはいえない。本書は、勃発の原因、収拾の失敗、太平洋戦争への拡大過程、敗戦に至る状況などを克明にたどる、旧版『日中戦争』の全面改稿版である。

登録情報

  • 新書: 220ページ
  • 出版社: 中央公論新社; 新版 (2000/04)
  • ISBN-10: 4121015320
  • ISBN-13: 978-4121015327
  • 発売日: 2000/04
  • 商品の寸法: 17.2 x 11 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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形式:新書
著者は長年、第一線の研究者として活躍してきた、深い学識を持つ学者である。
本書は、その著者による日中戦争の総決算的著書である。
そう著者も書いているし、その熱意は十分伝わってくる。

しかし、本書は解りづらい。
そもそも日中戦争はあらゆる要素の詰まった大変複雑な社会的事象であった。
著者はそれを政治面・軍事面、そして従来の日本の著書において非常に弱い
第三国関係を含む外交関係について、余すところなく述べようとする。
新書では無理がきて当然だ。

というのも、日中が置かれた状況のみならず関係各国の歴史知識がなければ
この錯綜した糸をたどることが出来ないからである。
逆に言えば、その辺りの知識があれば、この本は最高に面白い。
欲を言えば、標準サイズの新書に詰め込んだために記述が足りないのかな
と思われる部分が散見されるのが惜しい。同じ中公新書の『日中十五年戦争史』
『キメラ』のように、思い切ってページを増やしたほうが良かったかも知れない。

旧版では時系列に沿った記述がなされていたが、本書では特定の問題について
まとめて記述するという形になっている。
この意味でも、初めて日中戦争史を読む人には旧版の方が良い。

新版はあくまで突っこんだ解説書。
入門書としては敷居が高いし、表面をなぞっただけの歴史的知識程度では、
解りづらい箇所が多いと断っておきたい。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By itgaki トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
良くも悪くもアメリカのカウンターカルチャーである中国は、経済的に世界の注目を集めている。日本も中国との国政・民間レベルでの今後の国交が重要課題であろう。その時に、日本の教育を受けた我々が日中戦争をはじめ双方の歴史とその国民性は正確に認識されているとは思えない。そういう中で、日中戦争を勃発(明確にははっきりしないが)から時間を追って示してくれている。日本側からみた歴史ではあるが、日中間でどのようなやりとりがあったかも知られていない状態のいま、日中間の格好の教科書のひとつになると思われる。
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7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
入門書 2006/3/27
形式:新書
日中戦争について全体を見渡せる「中間的な」最も良い入門書だと認めた上であえて不満を述べると、

・南京事件の参考文献が新書二冊だったりと全体的に勉強不足の疑いがある。

・「防共」「排日取締り」「北支の非武装地域の設置」などという言葉が何十回もでてくるのだが、日本がどれだけ共産主義を警戒していたか、排日運動がどんなものであったか、中国国内の実情(中国人の生活、政治運動、犯罪)、などが一切書かれていないので、日本の政策がどういう理由で必要になったのかさっぱりわからない。

・全体的な記述が日本の政府、軍部の政策、工作中心になっていて、国民党などの記述が少なく、蒋介石は抗日戦争をやって、共産党は裏で暗躍したくらいの認識しか得られないので、表現がよくある「旧日本軍憎し」になっているわけではないが、構造的に日本陰謀論のように見えてしまう。

低価格で読みやすさが求められる新書に細かい批判をしてもしかたがないのだが、これらの点を埋めてくれる書籍と併読すべきであろう。

当時のコミンテルン、中国共産党の暗躍を詳しく知りたい人にはこちらを。

K.カール カワカミ「シナ大陸の真相―1931‐1938」
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