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日中再考
 
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日中再考 [単行本]

古森 義久
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

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   「『中日友好』という言葉は根拠を欠いた幻想だ」。中国の大手ウェブ「華夏風情」の論壇に登場した論文の一節だそうである。「インターネットでの意見表明が共産党の政策から大きく逸脱すれば、ただちに削除される」のだから、これは中国当局の「許容範囲」にある対日観なのだろう。中国人は「中日友好」など信じていない。それどころか、日本人を「日冦」と蔑称して、嫌悪している。多額の対中援助資金を供与してきた日本人から見れば、不条理な話だが、これが「中日友好」の実像だと本書は言うのである。

   著者はベトナム戦争さなかのサイゴン(現在のホーチミン市)を皮切りに、ワシントン、北京で国際報道に携わってきたジャーナリスト。「解放戦線の戦士の目は澄んでいる」といった情緒的なベトナム報道が多いなかで、安易な道義論を排した「古森義久」の署名入り記事は、当時から異彩を放っていた。その報道姿勢は本書にも貫かれている。たとえば、中国人の反日感情は「日本侵略者」の残虐性を徹底して教え込む歴史教育によって作られていると古森はみるのだが、これは決して根拠のない感情論ではなく、緻密な取材と中国歴史教科書の徹底分析から得た結論なのである。

   中国の青少年は、現代日本が民主主義の国であることも、日本から6兆円にのぼる援助を受けていることも教えられていない。中国共産党が日本の「侵略性」と「残虐性」だけを執拗に教えるのは、凶悪な「日本鬼子」を退治した党の歴史的偉業を宣伝することによって、「統治の正統性」を国民に認識させるためである。反日感情と党の正統性が密接不可分の因果関係にある限り、「日本の罪」は永久に許されることはない。これが中国の「正しい歴史認識」であると古森は言う。

   中国史研究の第一人者、岡田英弘は著書『歴史とはなにか』で「中国文明の歴史の本質は『正統』の観念である」と言っているが、本書は見事にそれを実証している。(伊藤延司)

出版社/著者からの内容紹介

「本当の日中関係」はどうなっているのか?
現状を糺し世に間う、産経新聞の人気連載がついに単行本化!

わが国にとって、最重要の隣国である中国。1972年の国交樹立から早や29年、両国の関係は、どこまで深まっているのだろうか。多くの日本人と中国人が互いに親しみを感じてはいる。しかし、その一方で、中国市場で公然と出回る日本製品の模造品、日本企業に対する当局“公認”の債務不履行、さらに教育現場で行われている徹底した反日教育や繰り返される過去の戦争に対する糾弾キャンペーンなど、“友好”とは裏腹の現実があることもまた確かである。建前だけの関係を糺し、日中関係を冷静に見据えた、産経新聞連載待望の単行本化!


登録情報

  • 単行本: 253ページ
  • 出版社: 産経新聞ニュースサービス (2001/06)
  • ISBN-10: 4594031579
  • ISBN-13: 978-4594031572
  • 発売日: 2001/06
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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47 人中、43人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
日中再考 2001/7/6
By 今人
形式:単行本
これほど率直に中国の実状を記した書籍はこれまでにないと思います。歯に衣をきせぬ論調で、特に中国の教科書問題を論じた筆者の熱意に押されて、一気に読まされました。読後に、なぜ日本政府は中国の言いなりなのか、また戦後の世代がなぜ中国に責められなければならないのかと疑問が強くおきてくる書籍です。
このレビューは参考になりましたか?
19 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By benkeiu VINE™ メンバー
形式:単行本
最近、中国から来たトレーニーと話す機会があり、思いがけなく歴史教育の話題になりました。驚いたのは、それまでの雑談の雰囲気が吹っ飛び、彼が日本の中国侵略の歴史と現在の右傾化への批判を始めてしまい、日本人の我々は彼の口調の勢いに呑まれてしまったのです。

その数日後に本書を読んで、なるほど、と思わされる箇所がいくつも出てきました。中国人がなぜあれだけ日本人を嫌うのか、歴史をネタに攻撃してくるのか、よくわかります。

しかしそれ以上に、本書で書かれている、日本の中国に対する援助の金額、その使い道、それを黙視している日本政府の態度等、我々がもっと知らなければならない事実が具体的な事例とともに記述されており、そちらを評価したいと考えます。惜しむらくはデータの典拠を巻末に列記してもらえればより説得力が増したかと思います。

このレビューは参考になりましたか?
13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
本書は新聞ではなかなか報じられない(文化と歴史を含む)中国を記している。本書に書かれている内容が全てだとは思わないが、日本の新聞が中国の実情を報じられない理由も記述されており、新聞の中国報道を読む際に、参考になる。
本書の内容は大きく分けて、

1.中国当局の圧力のために、中国の偏向された記事しか書けない現実

2.反日教育は、中国国内の代理権力闘争に利用されている
3.中国共産党による中国統治の正統性確立と中国当局の公式見解の読み方
4.中国当局の意向を受けて、反日思想を埋め込む日本国内の団体の言及

などが主な部分である。

中国国内で仕事をする日本人ビジネスマンの話やビジネスの困難さが記述されている部分もあるが、中国の政治、国民性、教育、文化の多くに紙面を割いている。

2004年の中国で開催されたサッカーのアジアカップで、観衆による反日行動の経緯や背景を知るためのきっかけになる。

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