ヘミングウェイによる彼の代表作の一つ。
著者自身の実体験をモチーフにした作品。
「戦争で負傷し性行為不能になった」という主人公ジェイク。
彼を軸に元恋人や友人グループ達の人間模様を、
フィエスタに湧くスペイン、パンプローナを主な舞台に描く。
心にも体にも重い傷を負った主人公ジェイクと、元恋人のブレット。
お互い愛する人からその証を決して得ることができない。
苛立ち、諦め、そして絶望。
付かず、離れず、紛らわす。
その二人の微妙な距離感が何とも絶妙だった。
また、フィエスタの躍動感溢れる描写が素晴らしい。
活字からその熱気が、砂埃を通してビシビシ伝わって来るようだ。
さらにカフェと葡萄酒、そしてバラエティー豊かな料理の数々が非常に食欲を掻き立てる。
読んでいる間中、食べたくなり、飲みたくなった。