日の出・夕日の撮影テクニック

年に一度の元旦の夜明け「初日の出」や、登山・旅先での沈みゆく「夕日」を美しく撮影したいという方も多いのでは?誰でもかんたんに実践できる、基本撮影テクニックとおすすめカメラ・機材をご紹介。

事前準備

日の出・日の入りの撮影は事前準備が要となる。日の入りは沈み行く夕日を目で確認することができるが、日の出は空全体が明るくなるため事前にどこから太陽が出てくるか分からない。 国立天文台のホームページなどで、撮影スポットの日の出時刻、方角を確認してから撮影に出かけよう。 撮影は、日の出1時間前には現場でスタンバイしておきたい。

必要機材

【1】カメラ
カメラはコンパクトカメラデジタル一眼(ミラーレス一眼 / 一眼レフ)のどちらでもOK。 太陽をメインで撮りたい人は、コンパクトカメラなら光学30倍以上の高倍率モデルを。 レンズ交換式カメラなら望遠ズームレンズを使おう。 逆に、日の出や夕日がある風景をメインで撮りたい人は、コンパクトカメラなら広角に対応したモデル、 レンズ交換式カメラなら広角ズームレンズの使用がおすすめ。 > 交換レンズの選び方ガイド はこちら

【2】三脚・レリーズ
撮影が長時間に渡る際、三脚にカメラを固定しておくと撮影に集中でき、手ブレを防ぐことができる。早朝の寒い環境では三脚が冷たくなってしまうので、 三脚用レッグウォーマーがあると重宝する。 また、望遠になればなるほど手ブレのリスクが高まるので、カメラを動かさずシャッターが切れるレリーズがあるとさらに安心。 > 三脚の選び方ガイド はこちら

【3】レンズフード
日の出・夕日の撮影は、完全な逆光での撮影となる。その際太陽の強い光がレンズ内で乱反射し、ゴーストやフレア(ハレーション)が出現することがある。これを防ぐために、カメラにレンズフードを付けておくと良い。レンズフードには色々な種類があるが、花形タイプのものだとしっかりと日差しをカットしてくれる。

【4】予備バッテリー
“せっかく意気込んで撮影に臨んだのに、途中でバッテリー切れになってしまった”
なんてことがないよう、長時間撮影の際には必ず予備バッテリーを用意しよう。特に寒い環境だとバッテリー内部の化学反応が鈍化し消耗が早まるので、必ず準備しておこう。

【5】その他
冬の早朝での撮影では放射冷却により特に気温が下がる。風邪予防はもちろんのこと、撮影に集中するためにも防寒対策はしっかりと行おう。手袋ニット帽使い捨てカイロなどが重宝する。また、アウトドアな環境ではちょっとした飲み物が温められるシングルバーナーがあると便利。

基本撮影テクニック

■ホワイトバランスを活用しよう
今はどのカメラにも付いている、色温度の調整ができる「ホワイトバランス機能」を使うと、オートで撮影するよりも印象的な1枚を撮影することができる。夕日などの赤みを印象的に表現したいときは、 晴れや曇りモードを、寒々しい清涼感のある冬の青空を演出したいときには、蛍光灯や白熱電球モードを使うと良い。

ホワイトバランス調整前:きれいだが少し空が白い。

ホワイトバランス調整後:曇りモードにすれば赤みが増しより印象的に。

■露出補正で明るさをコントロールしよう
朝焼け、夕焼けともに数十秒単位で明るさ、風景がどんどん変化するので、撮影開始から段階的に露出補正を行うのがポイント。日の出前や沈みかけた夕日を撮影する際、空全体が暗い場合にはプラス側に。 逆に空全体が明るい中、太陽を色濃く表現したい場合にはマイナス側に補正するとよい。特に建物や人物などをシルエットとして印象的に写したい場合も、アンダー気味にすると良い。

露出補正前:ほんの少し明るすぎる印象。

露出補正後:夕日が色濃くなり手前のオブジェも引き立っている。

色々な構図に挑戦してみよう。

海の地平線からの日の出や、物や人を効果的に使った構図など、さまざまな楽しみ方がある。色々な構図を試して、印象的な1枚を撮影してみよう。

風景全体が美しい夕日のカット。

露出をアンダー気味にして建物のシルエットを印象的に。

雲から出る日の光をメインに写すのも幻想的。

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