待望の日々ロック2巻!
だがしかし、あえて苦言から呈させてもらう。なぜ町子との出会いを描いた読みきりが載ってない?載せるべきだったんや!
確かにページ数や値段のことを考えれば仕方がなかったのだろう。榎屋さんも編集さんも苦渋の決断だったかもしれない。しかし読みきりがあるのとないのとでは大違いである。
1巻は良いことも悪いことも全てひっくるめて経験を糧に成長していく日々ロックの姿を1話完結方式で描いていた。
それに対して2巻。「東京進出後の挫折や苦悩、奮闘」「町子との恋の行方」。この2つを軸に2巻掲載の10話を通して日々ロックの成長を描いている。
2巻ラストの熱さは1巻のそれと比較して勝るとも劣らない。しかし2巻の1話毎の密度は1巻のそれと比較するとどうしても低くくなる。
仮に町子との出会いを描いた読みきりを2巻の冒頭に持ってきたとしよう。そうすることで、より深く日々ロックに感情移入し、それに比例して2巻ラストのカタルシスもより大きくなったであろう。1巻ラストを越えたかもしれない。実に勿体無い。
と長々書いてきたけど、要は涙が出るくらい良かった読み切りを「また読める!」と心底楽しみにしていたんだ。ガッカリだ。
とはいっても、2巻も十分楽しめる内容。ただの1コマすら手抜きなし。表情が良い。音楽への愛を感じる。相変わらずの熱さ。暑苦しさ。だがそれが良い。心地いいのだ。
特にラスト近辺の流れがすごい。他のバンドの演奏終了後、次は日々ロック率いるバンド「ザ・ロックンロールブラザーズ」の番。しかし誰も日々ロック達を知らない。それまでの熱狂が嘘のように静まりかえる客達。完全アウェイの状況。「えー、ザ・ロックンロールブラザーズで」「聴いて下さい」と最小限の言葉をはさみ演奏されるのは「スーパースター」。怒涛の演奏!あとはラストまで一気!これだけのカタルシスはそうそうお目にかかれるものじゃない。刮目して見よ!
第3部について言及されていないですけど、当然やりますよね?楽しみに待たせて貰います!