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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ふたなりの話にはちょっと吃驚,
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レビュー対象商品: 旗本夫人が見た江戸のたそがれ―井関隆子のエスプリ日記 (文春新書 606) (新書)
旗本の奥方様である井関隆子の人となりと彼女の書いた日記について紹介した本。リアルタイムに書かれた日記というのは、当時の状況を知るのに大変有益な資料だというのは確かにそのと おり。水野忠邦の天保の改革と同じ頃に書かれているのだが、天保の改革が皆にどのように思われてい たかがよくわかる。 またこの日記で明らかにされたこととして、第11代将軍家斉の没日が実は違っていたとのこと。それに、裏 書できる他の証拠はまだないみたいだけど、第13代将軍家定の正室が鷹司政熙の末娘ではなく実は 光格天皇の娘だということがこの日記に書かれていたそうだ。 ただ、著者は井関さんのことを格別賞賛しているのだけど、この人が特異な例だとは思えない。批判力と 理知にすぐれ文化的センスもよい女性は、江戸時代に限らず過去の日本の歴史において相当数いたと 思っている。だから、彼女の存在についても、ことさらに特別な存在とみなす必要はないのではないかと思 う。
11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
「江戸後期に、こういう資料が有る」と紹介した点で、意義のある本,
By 雪獅子 (愛知県江南市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 旗本夫人が見た江戸のたそがれ―井関隆子のエスプリ日記 (文春新書 606) (新書)
井関隆子という幕府の末のころの女性の日記を、大雑把に紹介をした、という点では意義が認められる。だが、この本の場合は、“雑記”という感じであり、井関隆子の日記の魅力が知りたければ、著者の言うとおり「井関隆子日記」を読むしかなさそうだ。どうせなら、「井関隆子日記」を、ジャンルに分けてまとめて、出版してくれると有り難い。 “江戸の風俗編”とか、“政治・大奥編”とか、“江戸の事件編”とか、“江戸の武家女性編のように。時系列による大部の日記であるよりも、興味別ジャンルのほうが一般読者にとっては有り難いのではと、思う。 だが、いかに井関隆子が魅力的な日記の書き手であったとしても、この本の著者が、ただ井関隆子に対する礼賛に終始しているという点で、星は4つ。本の帯に見られるように、井関隆子の天保の改革についての評を手厳しく正確な批判と談じるのは、どうかと思う。やっぱり、どんな立派な人にも、自分の置かれた立場ゆえの限界というものは有る。旗本婦人の彼女としては、やはり旗本の利益を第一に考えていた筈で、旗本の所領に手をつけようとした水野忠邦は、彼女にとっては、批判すべき人物なのである。だから、水野忠邦の政策を具体的に分析して、系統立てた批判をしている記述を期待してはならない。(少なくとも、この本を読んだ分には、分からない) だからといって、井関隆子の日記の価値が下がるわけではない。 彼女は、教養を持った魅力的な女性であり、文章も絵も上手い。それに、江戸の武家の風俗を知りたい人や、暮らし向きを知りたい人には、彼女の日記は、一級の資料なのであろう。それに、楽しい隠居生活の手引きと読むのも、面白いかもしれない。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
意外と自由な江戸のご夫人,
By もが (愛媛県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 旗本夫人が見た江戸のたそがれ―井関隆子のエスプリ日記 (文春新書 606) (新書)
幕末の江戸で未亡人である旗本夫人が暇にまかせて書きつづったとされる日記。でも、この井関隆子というご夫人はとても聡明で好奇心にあふれる女性だったようです。 世の中のことにもしっかりと目が向いていて、さりげなく政治を批判していたりして。 資料としても文学作品としてもよい作品だと思うのですが 日記文と解説文が入り交じっている本書は、ちょっと読みにくい部分もありました。 日記は日記、解説は解説としてわけておいてほしかったです。
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