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族長の秋 他6篇
 
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族長の秋 他6篇 [単行本]

ガブリエル ガルシア=マルケス , Gabriel Garc´ia M´arques , 鼓 直 , 木村 榮一
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,940 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

宴席に供されたのは、腹心だった将軍の丸焼き。荷船もろとも爆沈、厄介払いした子供は二千人。借金の形に、まるごと米国にくれてやったカリブ海。聖なる国母として、剥製にされ国内巡回中のお袋。だがお袋よ、ほんとにわしが望んだことなのか?二度死なねばならなかった孤独な独裁者が、純真無垢の娼婦が、年をとりすぎた天使が、正直者のぺてん師が、人好きのする死体が、運命という廻り舞台で演じる人生のあや模様。

登録情報

  • 単行本: 443ページ
  • 出版社: 新潮社 (2007/04)
  • ISBN-10: 4105090127
  • ISBN-13: 978-4105090128
  • 発売日: 2007/04
  • 商品の寸法: 19 x 13.8 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
編集ミス? 2010/12/3
By 33 VINE™ メンバー
形式:単行本
作品自体は「ああー、ガルシア=マルケスだなー」というもので、好きなら読んでおいて損のないものばかり。
しかしながら、本書の編集については、かなり疑問。
「エレンディラ」他の6篇は、「族長の秋」と一緒にした結果、「族長の秋」がやたら長くてわけがわからず読みにくい作品に思えてしまうのです。
実際はそうでもないし、「空気読めない(そして周囲も当人に読ませない)マザコンファシストを主人公とした魔術的リアリズム小説」として、相当の面白さであるはずなのに、残念でならない。
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乾いた残酷さ 2012/2/26
By gaki15
形式:単行本|Amazonが確認した購入
ガルシア・マルケスの作品を初めて読んだ。

悪夢の中で蠢いている主人公(この作品に「主人公」がいればだが)が、円環のように
ぐるぐると悪夢の周りを動き回る作といえようか…
どうにも形容しようのない作品。
ただ、このような作品を描きうるのは南米の作家だけであろうと思う。

一人の独裁者が支配する国。教養はないが決して愚かではない独裁者。
その独裁者の孤独な物語り。
文章は緻密に練りあげられ、緊密な文章がどこまでもどこまでも続く。
段落変えもなく、文章そのものも文章の内容もあくまでも濃く、いつまで物語りが続くのかと
不安になる、。

ボルヘスは何冊か読んだが、その作品とどうにも同じ「匂い」がする。

初めての作家でここまで衝撃を受けた作家は少ない。
特に驚くのが、「乾いた残酷さ」。罪のあるなしに関わらず、人がいともたやすく命を奪われる。
その「命の重さ」がまるで意味をなさない国でなければ、ここまで「乾いた文体」で「濃密」に
描くことはできないのでゃないかとさえ思える。
残酷なシーンが多いのではなく、簡単に(独裁者からであれ、隣人からであれ)拷問され、
殺される。
「死」が通常の生活空間に入り込んでくる不気味さ。
そして … 「独裁者の孤独」
この二つが織り成すタペストリー。

自分でどう表現すべきか分からなくなるほどの「異世界」、そしていつのまにか物語の中に
入り込んでしまった自分を見つけてしまう。
物語に引きずり込まれ、本書を一日で読み終え、なんとも言えない「不快感」とも「非現実感」とも
つかない思いをした。

少なくとも本書を読んで「読めない」と思うことはあっても「読んで面白くない」とは思わない。
ここでは、「100年の孤独」を読んでいないため、作家の意図自体が分からず(無論私の無知ゆえ)に
星は四つとしておく。

ぜひ読んでみてレビューを書いてください。
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8 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
長編『族長の秋』、中篇『無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語』、そして短編五編を収めた作品集です。ガブリエル・ガルシア・マルケスは、その作品の長短を問わず、秀逸な「お伽話」を紡ぐことができる作家なのだと再認識させられます。
気候や風俗などに表現される風土に、主人公、脇役、そして群集を配置し、控えめなユーモアと柔らかな風刺を振り掛けると、現実と夢想が渾然一体となり、時間と空間は物理的制約から解放され、鮮烈なイメージに満ちたお伽話が現れて来ます。それはわずか十ページ程の小品においても例外ではありません。
個人的には、この作品集の中で『この世でいちばん美しい水死人』が最も印象に残りました。漂着した男の水死体を巡って、鄙びた海辺の村に巻き起こった騒動を描いた小品です。水死体の美しさに女達は沸き立ち、男達は翻弄され、しかし最後には水死体を美しく着飾って海へと流します。ただそれだけの物語の中で、死(水死体)と生(村人達)、美(美しい水死体)と醜(荒れ果てた村)の対比が際立ち、しかし最後には渾然とした空気に満たされるのです。
近日『エレンディラ』が蜷川幸雄の演出で舞台化されますが、私は非常に不安になっています。舞台と文学は、技法においても接する者の心の動きにおいても決定的に異なっており、それを演出家が理解して原作を尊重することが困難だからです。『ボヴァリー夫人』を原案としながらも、『アブラハム渓谷』で映画ならではの世界を築き上げたマノエル・デ・オリヴェイラのような節度を、演出家が備えていることを期待しています。
蛇足ですが、『マルケス全小説』の折々に挿入されているチラシに書かれている、大江健三郎のコメントを削除することはできないものでしょうか。マルケスの名を利用して自らを称揚するかのような彼のコメントは、大作家として節度を欠いたもののように思われます。
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