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族長の秋 ラテンアメリカの文学 (集英社文庫 カ)
 
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族長の秋 ラテンアメリカの文学 (集英社文庫 カ) [文庫]

ガルシア=マルケス , 鼓 直
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商品の説明

内容説明

悪行を繰り返す独裁者の哀しい素顔
長きにわたった独裁政権が終焉を迎えた。独裁者が行ってきた数々の悪行、奇行が複数人物の語り・回想によってつまびらかになるにつれ、怪物とされてきた大統領の真実の姿が明らかになる。

内容(「BOOK」データベースより)

大統領は死んだのか?大統領府にたかるハゲタカを見て不審に思い、勇気をふるい起こして正門から押し入った国民が見たものは、正体不明の男の死体だった。複数の人物による独白と回想が、年齢は232歳とも言われる大統領の一生の盛衰と、そのダロテスクなまでの悪行とを次々に明らかにしていく。しかし、それらの語りが浮き彫りにするのは、孤独にくずおれそうなひとりの男の姿だった。

登録情報

  • 文庫: 384ページ
  • 出版社: 集英社; 改訂新版 (2011/4/20)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 408760621X
  • ISBN-13: 978-4087606218
  • 発売日: 2011/4/20
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 紫陽花 VINE™ メンバー
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カリブ海に面した南米の架空の国の独裁者である"大統領"の見かけ上の栄華と挫折を通して、権力者あるいは一人の人間の孤独を浮き彫りにした作品。実験的とも言える高度な小説手法が駆使されている。

冒頭、死した大統領の邸に踏み込む闘士の視点から描写が始まる。そこから一転、大統領の回想の様な形で過去の様々なエピソードの描写が始まるが、そこでの記述形式は、大統領の一人称、三人称、話題中の人物の一人称等が切れ目なく混在する。小説における記述主体の自在性が追求されている。また、折に触れ冒頭のシーンに戻ったり、トピックスの繋がりも柔軟で、小説における時間軸の自在性も同時に追及されている。

大統領の描き方も、その蛮行や奇癖をあげつらって滑稽味を強調した風刺・寓話的部分、些細な事象を緻密に描いた写実的部分、母との愛情を中心にした人情譚・民話風部分、海辺の(心象)風景や動植物の描写を初めとする幻想譚部分等が、これまた切れ目なく混淆し、読む者を独特の世界に惹き込む。翻訳なので正確には言えないが、行変えを全く行なわない文体、長短の文章の組合わせ等、記述スタイルにも工夫を凝らしているようだ。

奔放に紡がれる言葉の洪水の中で、大統領の悲哀が普遍性とリアリティを持って読む者に迫って来る辺りは作者の卓越した力量だろう。読み応えのある一作だと思う。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
年齢不詳の大統領の非道な行為がこれでもかと書かれる。このような鬼畜はラテンアメリカの国だけにいるわけじゃないだろうが、それでもどこか中南米の国を思い出す。

非道をはたらく大統領。いくら人を殺しても、満たされるはずのないかれの心理。どこまでも孤独で、死んだときには国中がお祝いをする。

まったく救われない物語である。この奇っ怪な本を書くのにガルシア=マルケスはかなり時間を要したというが、こんなうんざりするような鬼畜行為は書こうと思って書けるものではあるまい。私も読むのがやや辛かった本だ。

ガルシア=マルケスを好む読者に推薦したい本。
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7 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kaizen #1殿堂
ノーベル文学賞を取ったので読もうと思った.
コロンビアは行った事がないので、ピンとこないところもある.

スペインやポルトガルの文学との接点はみつかるが、
南米固有の文化はよくわかっていない.

飽きるというよりは、難解に近いかもしれない.
カミュが一番近いような気がした.
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