旅をする猫、という意味では勿論ないのだけど旅人である彼女が猫を通して各地の生活を覗き見るそんなステキな本です。撮影国はさまざま。アメリカ/カナダ/ハンガリー/スイス/ギリシャ/ロシア/イタリア/トルコ/台湾/ネパール/ニューカレドニア/モンゴル/シンガポール/東京/マレーシア/ニュージーランド/フランス/イギリス/オーストラリア/チュニジア。旅の途中に出逢ったネコなのだから彼女のペットでは無いし、だから当たり前なのかもしれないけど「ネコ自慢」では無いのがとても好ましく思う。ネコや動物好きな人の本やブログ・サイトはいっぱいあるけれど「猫を愛する人」というだけのある意味冷静な視点からの写真や文章がこの本をより一層ステキな本に仕上げていると思う。この本をどのカテゴリーにしようとちょっと悩んでからそのままフォト・エッセイのカテゴリーに入れました。(旅本でもあるけれどフォト&エッセイと本に書かれているので)猫好きにしか撮れない写真たちと彼女のスタンス、考え方が読む者を気持ちよくさせてくれる一冊です。私は旅関係の本が好きなのだけど(職業柄というのもあります)猫たちを包むその街の風景、音までも聞こえてきそうな生活感そのバランスが心地良くてこの本は時々ひっぱりだして読んでいます。厳しい目をしてる猫(多くはノラネコ)とかもうたまりません。ネコ好きさん以外にも読んで欲しい一冊ですね。