ニッポン放送の特別番組「高倉健 旅の途中で…」(96年から00年まで5回放送)で語ったことを基に、改めて健さん御自身が書き下ろしたエッセー。心に残った出会いや、自分を奮い立たせたご経験などを放送原稿のスタイルをいかし、詩のような活字の組み方で、半世紀近い俳優生活と向きあわれています。
「鉄道員」などの主演映画にまつわるエピソードや好きな作家の一人である山本周五郎作品の感想、明治大学在学中の思い出などが、演技同様、格調高い筆致でつづられています。
「いい人との出会いというのは、人生の宝物だということを強く思います。素晴らしい人との出会いがあるから、長い間、俳優を続けてこられたのかも知れません」(同書より)
単行本執筆は編集者の熱心な勧めで実現しま!したが、健さん御自身も題名のように、しばしの間だけ立ち止まり、これまでの人生を振り返ってみたかったようです。
居酒屋のテレビに健さんが登場すると、居酒屋にいる男が全員健さんになりきってしまう。そんな場面によく出くわしたことがあります。
健さんになりきりたい日本男児にお勧めの本。