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旅の終りは個室寝台車 (河出文庫)
 
 

旅の終りは個室寝台車 (河出文庫) [文庫]

宮脇 俊三
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

寝台列車が次々と姿を消していく。「最長鈍行列車の旅」等、鉄道嫌いの編集者との鉄道旅を締めくくるのは、今はなき『はやぶさ』だった……。昭和の良き鉄道風景を活写する紀行文学の傑作。解説=今尾恵介

内容(「BOOK」データベースより)

『銀河』『富士』『はやぶさ』『北陸』…寝台列車が毎年のように姿を消していく。25年前、本書に「楽しい列車や車両が合理化の名のもとに消えていくのは淋しいかぎり」と記した宮脇俊三の旅路がいよいよ失われていく。「最長鈍行列車の旅」等々、鉄道嫌いの編集者を伴った津々浦々の鉄道旅を締めくくるのは今はなき寝台特急『はやぶさ』だった…。

登録情報

  • 文庫: 237ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2010/3/5)
  • ISBN-10: 4309410081
  • ISBN-13: 978-4309410081
  • 発売日: 2010/3/5
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By N/N
形式:文庫
 
 いつもは一人旅の多い宮脇さんが、個性的な相方を伴ってユニークな旅を演出した。鉄道はもちろん、歴史や地形などの豊かな知識に裏打ちされた意外性に富む旅のプランニングは宮脇さんならではのもので、旅に「しぶしぶ」ついてくる相方が鉄道嫌いのクルマ派であるのも意表をつく企画だ。

 二人の会話は上等な漫才のようで、互いに勝ったり負けたりを繰り返し、道中笑いをさそう。うんざりするような長旅も二人の会話で楽しくおもしろい旅に化けてしまう。

 それにしても誰も思いつかないような案を起草し、それを実際にやり遂げてしまう宮脇さんはすごい。一種の手品師でもある。今回は自身も漫才師となって相方と掛け合いを演じ、結果、愉快な読み物が出来上がったのだった。

このレビューは参考になりましたか?
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:文庫
タイトルは所収10編のうちの最後のエッセイのタイトル(しかも、それでも寝台列車はほとんど出てこない)で、必ずしも寝台列車の旅行エッセイをまとめているわけではありません。しかし、10回の旅行はいずれも、特徴的な長距離列車(そのいくつかは既になくなっていますが)やはっきりしたコンセプト(旅行計画)にもとづく鉄道(バス)旅行であり、走破記はなかなか面白いものです。
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By sasabon #1殿堂 トップ10レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
今は亡き鉄道紀行作家の宮脇俊三さんが、「小説新潮」の1982年1月号から84年7月号にかけて書いた10篇の短篇ルポを単行本にまとめたものです。

普段、一人で鉄道に乗ることをモットーにしている筆者が、新潮社の編集者「藍色の小鬼」こと藍孝夫さんと珍しく二人旅をしました。その珍道中がなかなか面白く楽しませてもらいました。
編集者の藍さんが、クルマ派といいますか、鉄道マニアではないだけに、最初の「にっぽん最長鈍行列車の旅」からして、宮脇さんとは微妙に波長が合わないところが楽しめる所です。筆者もそんな珍道中をどこか楽しみながら、ユーモラスに書き記しており、そのあたりの掛け合いもまた楽しめる箇所でしょう。

全国の鉄道を乗りまくる痛快な旅の連続で、鉄道マニア、旅愛好家にとってはたまらない作品です。今から30年近く前の鉄道旅行記になりますから、懐かしい列車もありますし、当時と旅の事情も変わりました。とはいえ、醸し出されるユーモアと鉄道に対する愛情は文章の至るところに感じられ、面白さはけっして風化していないところが宮脇さんの素晴らしいところだと思っています。

ユニークな旅を2年半に渡って経験したラストに「旅の終りは個室寝台車」が待っていました。最後に藍さんが「ぼく、もう二度と個室寝台に乗る機会がないような気がするのです」と語り、「藍君がしょんぼりと外を眺めているのが見えた」と寂寥感あるまとめをしています。この二人旅のエピローグに相応しいセリフだと思いました。宮脇さんの人柄が感じられる文章でした。
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