十数年前、まだ薄い冊子の形だった「旅行人」でグレゴリ青山さんの「旅のグ」に出会い、一読して気に入った。
簡素な線で描かれた絵は、スクリーントーンなども使用しておらず、場合によっては「ヘタウマ」と形容されるかもしれない。
が、あまり気負いも感じさせず、外国を気ままにまわりながら出会った面白い人達(外国人だけではなく、日本人が多いことからも作者の観察力の鋭さを感じさせる)や出来事をとつとつと綴っているスタイルに、この絵がとても良く合っていると思う。
「旅行先についての知識を増やしたい」「どのルートで周るか参考に」などの実用面ではあまり評価が高くないだろう。
だが、夏や暖かい日の昼下がりに、(あれば)ハンモックでノンビリと読むのに最適だと思う。
旅行に対しての作者の「情熱」は直接感じないが、読後にはなぜか「違う世界に行って来た」という感想をもてる。
10年以上愛読している。
日本国内での引越し3回、海外への引越し2回があったが、それでも今も私の本棚にきっちり納まっている。
これからも、時々読み返していく本だ。