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旅する絵描き―パリからの手紙
 
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旅する絵描き―パリからの手紙 [単行本]

伊勢 英子
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

絵本『絵描き』『ルリユールおじさん』(平成19年度講談社出版文化賞絵本賞受賞)はどのようにして生まれたか。未公開スケッチを多数収録した最新エッセイ。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

伊勢 英子
1949年生まれ、13歳まで北海道で育つ。東京芸術大学卒業。絵本『むぎわらぼうし』で絵本にっぽん賞、創作童話『マキちゃんのえにっき』で野間児童文芸新人賞受賞後、宮沢賢治作品『水仙月の四日』で産経児童出版文化賞美術賞を受賞。最新作『ルリユールおじさん』で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。絵本制作と並行して絵本原画展、アクリル画の個展を各地で開催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 59ページ
  • 出版社: 平凡社 (2007/06)
  • ISBN-10: 4582833624
  • ISBN-13: 978-4582833621
  • 発売日: 2007/06
  • 商品の寸法: 18.4 x 15.2 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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暖かい 2008/5/13
By カラグラ VINE™ メンバー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
読んでいるあいだずっと、暖かいものが内側から沸々と湧き上がるのを感じていた。

この本には、伊勢氏がパリに数週間滞在して、セーヌ河近くにある伝統的な装丁の工房に通う日々が記されている。この滞在によって、絵本『絵描き』や『ルリユールおじさん』が産まれた。私は数年前にパリに2年間住んだ。なので、この本で出てくる場所は殆ど全てありありとその情景を思い浮かべることができる。特に驚いたのは、パリの最もお気に入りの場所の一つであるサン・ジュリアン・ル・ポーヴル教会とその前にあるアカシアの樹が伊勢氏にとっても重要な存在となっていたこと。このアカシアの樹は、おそらくパリの中では最も古い樹の一つであるといわれているもので、私はわざわざこの樹に会いに行くためにその地を訪れた。『ルリユールおじさん』の表紙に描かれている大樹は、この樹だったのかと思い、嬉しくなった。また、その教会ではショパンのコンサートが頻繁に開かれていて、おそらく伊勢氏が聞いた人と同じピアニストのコンサートを私も聞いた。なので、この本を読みながらそれらの記憶が噴出し、同時にそれが伊勢氏の暖かい眼差しとも混ざり合って、表現しがたいほど複雑な、心地よい読書体験を得ることができた。この本を切っ掛けにして、ここに描かれている場所を訪ねてみてはいかがでしょうか?おすすめします。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By New JJ-K 72 トップ1000レビュアー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
窓というモチーフにパリで出会えた画家。その窓の中で製本屋として働く80歳のおじさん。本書は著者の伊勢さんのパリでの実体験を青年の画家に託し彼から友への手紙という体裁を取ります。

青年はパリの教会や街でドラクロアやゴッホに思いを馳せますが、やがてパリで働くおじさんや3本足の犬の姿を通して学び成長しパリを旅立つことを決心します。

旅(人生)での新しい出会いの大切さとそこに大きな学びがあることを再確認させてくれた良書であり、また欧州へ一人旅に出かけたい気持ちになりました。

因みに本書は63ページ構成で内10ページはカラーのパリの街並みで、絵本『ルリユールおじさん』のエスキス(下絵)が2ページ分あり、それらの美しい、温かい絵も楽しむことが出来ます。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 この本は、ノン・フィクションなのはわかるが、果たして「手紙」という形をとった「エッセイ」なのかは、判断しがたい。
ただ、女性の伊勢さんが「僕」という男性になっていて、「Y」という友人に宛てた手紙として、パリで偶然出会った 「ルリユール」という本を修復する職人の生活をスケッチさせてもらっている。絵の中で、伊勢さんは黒い犬になったり、若い青年になったりと、その姿は常に変化している。
私が一番 興味を持ったのが、絵本 「ルリユールおじさん」のエスキス。ソフィーは、植物図鑑の治し方を学校の先生や母親と思われる人に聞いているが、実際の絵本では、それが省かれている。私はフランスで生活したことがあるので、それを「独立心旺盛なフランスの子供らしい」と思っていたが、伊勢さんは物語を作っていくうえで、できるだけ自分が「ムダ」と思ったものを省くのだ。だから、シンプルなその文章と挿絵は、人の心を打つし、また、「よくわからない」とも思う読者もいるだろう。
だが、この本で、私は「伊勢 英子」の創作の「スタイル」を見た。
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