一見、お気軽な16歳の女の子たち。軽快な青春群像映画の流れは、しだいに4人がそれぞれの出会いのなかで、人との関係を想い、心に秘めていたトラウマや感情の揺れ動きを描いてゆきます。結構、ジーンとさせるシーンが随所にあって、それぞれが内に秘めた悩みを抱えている。そして、その想いをはき出させるのが、「心はひとつ」と誓いあった4人の友情だ。
もちろんジーンズは4人の友情のメタファーになっています。魔法は信じる人がいれば、どんなものにも宿る。彼女たちの閉ざされていた「心」が解放されたこと、それが魔法の結果。それぞれに新しい出会いを経験し、自分でも気づいていなかったもうひとりの自分を発見する。それは、人それぞれ違うけれど、いつまでも小さな世界に閉じこもっていては見えてこないこと。4人はジーンズにほんのちょっとの勇気を貰い、そこから鮮やかに飛び出していくのだ。
ひとつひとつのエピソードにリアリティがあるから感動させられる。もちろん、わかりやすいキャラ分けはあるが、大人への階段に立つ少女たちが抱える怒りや不安、悦びやときめきが丁寧に描かれているというのもいい。夢や希望に満ち溢れた若い命が前に向かっていく様というのは、観ていて本当に気持ちが良い。
あと、ギリシャの港町がすっごく綺麗なのが、特に印象的でした。。