訳者は「ファイヤーベントの「方法への挑戦」の共著者となるべき人物の著作であることもあって、「方法への擁護」とした」としているが、上手い題名だと思う。著者ラカトシュにとって、「「方法」(科学者のための方法論を意図したものではない)を放棄するということは、「科学性」や「合理性」といった概念に含まれる規範的側面の解明を断念することを意味する」からだと解説してくれる。
ただ、「挑戦」に比して、読みづらい気がした。要所要所に数式が出ているからかもしれないし、哲学的用語の基礎知識がないため咀嚼できなかったからだとは思う。無作為に開いたある頁には、「基礎命題の・・感覚言明・・・ア・プリオリな・・・」のような文があるが、これでは頭にスッと入ってこない。超訳が欲しい。