著者が出演したTBSラジオ「サイエンス・サイトーク」初年度、1999年12月から2000年1月までで行われた対談的インタビューに加筆したもの。全体の構成は以下の通り(カッコ内はゲスト。敬称略)。
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まえがき
第一話:全盲の社会学者が行く(石川准 社会学博士)
第二話:動物の脳内地図(青木清 動物行動学者)
第三話:カーナビ開発秘話(西脇正治 技術開発者)
第四話:デジタル地図革命(林秀美 技術開発者)
第五話:方向音痴のメカニズム(山本利和 心理学者、文学博士)
あとがき
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全体的に「方向音痴そのものの研究」というより、「方向音痴である筆者による研究」といった性格が強く、全5章構成のうち方向音痴そのものが深く語られているのは最終章のみ。個々の対談の内容は興味深く面白かったが、私は本書のタイトルから「方向音痴はこうやって治す」、「迷子にならない対策」、「方向音痴の原因」といった内容を期待していたため、肩透かしを食らってしまった。よって、評価は星2つ。とはいえ、方向音痴にこだわらなければ、それなりに楽しめるはず。その意味では、書名が良くなかったかも。
なお、あとがきによると、本書の原稿化(各ゲストのチェックを含む)と発行は2007年だが、第3〜4章の三菱電機によるカーナビ開発、ゼンリンによる地図のデジタル化といったテーマについては、時制や知見をあえて当時のままにとどめたという。どちらも格段の進化を遂げているが、それぞれ黎明期の話をしているため、特に違和感は感じなかった。