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方向音痴の研究 (WAC BUNKO)
 
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方向音痴の研究 (WAC BUNKO) [単行本]

日垣 隆
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

なぜ、いつも迷うのでしょうね?方向音痴の重症患者である著者が、自らの症状を克服すべく時間と空間の謎に切り込む。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

日垣 隆
1958年、長野県生まれ。店員、トラック配送員、歩合制の営業マン、編集者を経て1987年より作家・ジャーナリスト。『偽善系』で第61回文藝春秋読者賞、『そして殺人者は野に放たれる』で第3回新潮ドキュメント賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 251ページ
  • 出版社: ワック (2007/04)
  • ISBN-10: 4898315615
  • ISBN-13: 978-4898315613
  • 発売日: 2007/04
  • 商品の寸法: 18 x 11.2 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 410,687位 (本のベストセラーを見る)
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12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 著者が出演したTBSラジオ「サイエンス・サイトーク」初年度、1999年12月から2000年1月までで行われた対談的インタビューに加筆したもの。全体の構成は以下の通り(カッコ内はゲスト。敬称略)。

--

まえがき

第一話:全盲の社会学者が行く(石川准 社会学博士)

第二話:動物の脳内地図(青木清 動物行動学者)

第三話:カーナビ開発秘話(西脇正治 技術開発者)

第四話:デジタル地図革命(林秀美 技術開発者)

第五話:方向音痴のメカニズム(山本利和 心理学者、文学博士)

あとがき

--

 全体的に「方向音痴そのものの研究」というより、「方向音痴である筆者による研究」といった性格が強く、全5章構成のうち方向音痴そのものが深く語られているのは最終章のみ。個々の対談の内容は興味深く面白かったが、私は本書のタイトルから「方向音痴はこうやって治す」、「迷子にならない対策」、「方向音痴の原因」といった内容を期待していたため、肩透かしを食らってしまった。よって、評価は星2つ。とはいえ、方向音痴にこだわらなければ、それなりに楽しめるはず。その意味では、書名が良くなかったかも。

 なお、あとがきによると、本書の原稿化(各ゲストのチェックを含む)と発行は2007年だが、第3〜4章の三菱電機によるカーナビ開発、ゼンリンによる地図のデジタル化といったテーマについては、時制や知見をあえて当時のままにとどめたという。どちらも格段の進化を遂げているが、それぞれ黎明期の話をしているため、特に違和感は感じなかった。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ビブリオン トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
方向が判らなくなり道に迷ってしまう症候は、個人差があるようです。著者は重症とのこと。本書は、この問題に関連する様々な分野の学者や開発者等と著者が対話して、その原因と対処法を探ろうという試みです。

○全盲ながら自立して行動的に活動している社会学者。視角情報が無い彼が、行動の拠り所にしている情報とは? 実体験からの報告です。○仲間にエサ場の方向と距離を正確に教える蜂。昼も夜も一定の方向を目指して飛ぶ渡り鳥。湖の中を正確に回遊したり、海から生まれた川に戻ってこれる魚。暗闇を平気で飛ぶコウモリや蛾。動物の方向感覚の謎が、動物行動学から明かされます。○方向に疎いドライバーへの福音、カーナビ誕生秘話。24個のナブスター衛生を使い、宇宙から現在位置を確定する新技術の開発秘話。○カーナビで表示するために、デジタルで置き代えられた地図。先駆的に膨大なその作業を行ってきた開発者の苦労話○空間認知専門の心理学者による方向音痴の分析。

対話者は、全て方向音痴問題で結集されたはずです。しかし対話の内容は、それに留まりません。むしろ各人の研究余滴風な話が、新しい事への挑戦スピリットに満ちていて、面白く刺激的です。ニューサイエンス展望としても楽しく読めます。

道に迷うのは、人生行路で誰にでも起こります。そんな迷った時に自力で使えるナビを、自分の中で育てておく。それが大事だなと痛感しました。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By akashishiuenomaru VINE™ メンバー
形式:単行本
時間と空間の把握について野心的にアプローチしたのが、本書である。盲人が、動物が、地図が、どういふ風に空間を把握し、現場に生かしてゐるかがよく考察されてゐると思ひました。そして、人間の方向、空間の認識知のセンスをも考察してゐます。注意深くそのコツをじっくり読めば方向音痴の人々でもコツを習得できると思ひます。方向音痴の重症者が存在してゐるんだなと改めて氣づいて、今回この本を読みましたが、重症者の筆者の理知的な努力によって克服アプローチの営みは、本當に尊いと感じました。
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