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方丈記 (ワイド版 岩波文庫)
 
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方丈記 (ワイド版 岩波文庫) [単行本]

鴨 長明 , 市古 貞次
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

人の世の無常を感じ出家遁世した長明は,方丈の庵でもなお「汝すがたは聖人にて心は濁り染めり」と自責せずにはいられない.苦渋にみちた著者の内面と,冷静な目によって捉えられた社会とが,格調ある文章で描かれる.

内容(「BOOK」データベースより)

人の世の無常を感じ出家遁世した長明が、方丈の草庵でもなお「汝すがたは聖人にて心は濁りに染めり」と自責せずにはいられない。この苦渋にみちた著者の内面と、冷静な目によって捉えられた社会とが、和漢混淆・対句仕立ての格調ある文章で描かれる。長明自筆といわれる大福光寺本のすべての影印と翻字を付した。

登録情報

  • 単行本: 151ページ
  • 出版社: 岩波書店; 新訂版 (1991/6/26)
  • ISBN-10: 4000070509
  • ISBN-13: 978-4000070508
  • 発売日: 1991/6/26
  • 商品の寸法: 17.8 x 13 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」、の有名な書き出しで始まるエッセイ。平安末期の世相が落ちつかない不安定な時代に生きた長明は、人生の無常、有為転変の世相から離れ、出家して日野山に方丈の庵を結ぶ。そこで、四季の移り変わりに喜びを見出しつつも、悟りをひらくにはなお妄執があるのではないかと、反省しつつ心にもない念仏を唱える・・・。

俗世を離れ、悟りをひらいたようで、どこか突き抜けきれていない人間長明。それは、たまに都に降りていっては、自分の着衣のみすぼらしさを嘆くくだりなどに、ありありと顕れてしまっています。それなりに良家の出でありながら、偏屈な性格、権力闘争によって、希望の官職が得られなかったようです。そんなことも関係してか、長明の、あまりに人間的な、その揺れる心情がわりとストレートに描かれていて、どこかどうしようもなく共感してしまいます。仏教的思想は、欲望の追求こそが社会の原動力と考える欧米的な思想の対極にあるようで、どこか同じコインの表裏なのではないでしょうか? そんなことを考えさせられました。

わたしは中高生のころ、何より古文が嫌いでしたが、こうして歳を経てから読み直してみると、教えかた、つまり教育のありかたに問題があったのではないかと思います。特に偉大でもなければ、我々と興味や関心ごとがさほど違うとも思えない人が、千年もの時空を超えて、語りかけてくるのが、古典を読むことの醍醐味ではないでしょうか? その不思議に身をひたして、思いを好きな方向に馳せのばすことが、若いころになぜできなかったのか、などと考えてしまいました。短いので、若い人にはもちろん、古文なんて二度と読みたくない、という人にも、だまされたと思って手に取ってみたら、と勧めたくなる一冊です。

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28 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Morning glory トップ1000レビュアー
形式:文庫
全部で150ページほどの薄い本です。しかも「方丈記」本文は40ページまで。ごくごく短い作品なのです。

最近気付いたのですが、鴨長明って頼朝、義経なんかと同時代人なんですよね。何かもう少し後の人のようなイメージを勝手に持ってました。「平家物語」の中にもこの作品を参考にした箇所があるというのに。
もっとも作中には合戦のことは全く出てきませんが。「私には関係ないよ」とこの人は思ってたのかもしれませんね。承久の乱前に亡くなっているそうなので、時代が大きく変わったことも気付いていなかったのかも。…なんて考えながら読むのも一興ではないでしょうか?

文章は有名な古典作品の中でも読みやすい方に入ると思います。前述のとおり短い作品なので、古典を原文で読むことにあまり慣れていない方にもおすすめできます。

訳文はなく、原文のみ。原文の下部に注記が施されています。
その他、底本の影印とその翻字、「平家物語」や「池亭記」などいろいろな文書から本文に関係してくる箇所の抜粋など付録が豪華ですので、学生さんなどで専門に勉強される方にも便利なのではないでしょうか。
そして市古先生の解説は鴨長明の生涯から方丈記の内容・構成まで分かりやすく、しかも細かく説明されています。

方丈記を読むならこの本をおすすめします。
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20 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
人と栖の無常 2006/12/20
形式:文庫
 「安元の大火」「治承の辻風」「福原の遷都」「養和の飢饉」「元歴の地震」といった具体的な自然災害・人的災害を例に挙げ、その状況を詳しく記述することにより、「人と栖の無常」を説き、そうした「無常観」から生ずる「心の悩み」から逃れるための方法を模索する長明は、出家・遁世して日野山(京都)の奥に方丈(4畳半)の庵を「結ぶ」。そこで自分自身を見つめることにより、心の問題として「人と栖の無常」を超越したかのように思うが、そうした超越は日野山という場所と方丈の庵という仮の住まいによって成り立つとし、最終的には草庵生活、さらに自己を否定するに至る。物理的状況の助けが無ければ精神的安定を得ることのできない自分の未熟さを戒める厳しさで締められる。

 原文に加えて、現代語訳・注釈・解説が非常にしっかりしており、初心者でもじっくりと方丈記の世界を堪能することができる。
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災害と人災と悟りの希求。
震災、福島原発と、とても何かを前向きに楽しむ気になれなかったので、いっそ無常観を極めてみようじゃないか!と購入しました。... 続きを読む
投稿日: 12か月前 投稿者: despot
人間が如何に生くべきかの問題にふれた随筆である(解説より)
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとゞまりたるためしなし。」に始まる当該著書は、無常をよく伝え... 続きを読む
投稿日: 22か月前 投稿者: Saburo Ochiaigawa
出家しても救われ切れないお坊様の愚痴。
他の方も言っておられる通り、この本はとあるお坊様のボヤキである。

本文を読んで読者が想像を膨らますことは自由だが、... 続きを読む
投稿日: 2010/1/23 投稿者: 如那傘如臼太
誤解していた
方丈記は高校の古典の授業で勉強した。その時全文を勉強したのか、それとも、「行く川の流れは絶えずして」という有名な書き出しのあたりだけを勉強したのか覚えていない。と... 続きを読む
投稿日: 2009/11/16 投稿者: 山寺
不運
京都での大火事。
竜巻。
干ばつでの飢饉。

「人は何のために生きるのか。」
考えさせられる物語。
投稿日: 2009/7/19 投稿者: kaizen
方丈記は何故生き残ったのか?
カタカナで書かれたこの薄い本が、800年の歳月を越えて、なぜ、今の世まで生き残ったのか?不思議といえば、是ほど不思議な事はない。目立つのは、この本の薄さである、注... 続きを読む
投稿日: 2009/7/9 投稿者: 時代錯誤
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