読んでいて、自分の国を愛せない悲しさ、その哀れさ、亡国の危機感が心に満ちました。
しかし本書には、思想書にありがちな煽り立てるような記述はありません。
ただ、戦前と戦後の事実を読みやすい文体で綴っています。
事実に基いた著者の「日本を良くしよう」という主張、現在の日本に対する分析と批判は、どれも耳が痛いです。正論であるが故に。
ちなみに、この本の表紙には、青天を背景に「日の丸」が掲げられています。日本の国旗です。
「日の丸」を見て、罪悪感に似た不快感が沸く人も少なくないと思います。わたしも書店で手に取る時、奇妙な恥ずかしさを感じました。
自国の国旗にすら愛着を持てない……戦後日本の戦争教育の成果なのでしょうが、この「刷り込み」は「異常」なことではないでしょうか。
結論から言えば「無知」が「悪意と虚偽」を放置し、「異常」を看過する原因となっています。
本書には「教えられなかったこと」が書かれています。
それを知ろうと努力すること……「無知の克服」という一人一人の改革が、日本の再生に繋がるのではないでしょうか。