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新 桜の精神史 (中公叢書)
 
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新 桜の精神史 (中公叢書) [単行本]

牧野 和春
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,785 通常配送無料 詳細
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新 桜の精神史 (中公叢書) + 桜が創った「日本」―ソメイヨシノ 起源への旅 (岩波新書)
合計価格: ¥ 2,583

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

なぜ人は桜に魅せられるのか。なぜ桜は美の結晶なのか。花に憧れた日本人の美意識の源流を探り、「神のあやしきめぐみ」(宣長)と評された桜の意味を解く。

内容(「MARC」データベースより)

なぜ日本人はこれほどまでに桜の花に心を寄せ、愛し、我を忘れて夢中になってきたのだろうか。桜花観のルーツを、遠く縄文の太古、森の文化に求め、日本人の思想的・心的構造を明らかにする。78年牧野出版刊の続編。

登録情報

  • 単行本: 244ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2002/03)
  • ISBN-10: 4120032515
  • ISBN-13: 978-4120032516
  • 発売日: 2002/03
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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By じゃが〜 トップ500レビュアー
形式:単行本
 桜を和歌を通して日本人の精神の変遷をたどる「桜の精神史」の続編。前作が時代の流れに沿って全体を展望していたのに対し、この本では桜に魅せられた歌人(西行、兼好、世阿弥、本居宣長など)にスポットライトを当てている。

 ここで紹介されている歌人達は幸福な幼年期を送っていない。芸術家って意外とそうだよね。屈折した精神状態が芸術の世界へ向かうことが多いのだろう。しかし、それでも桜に関しては古代から文化的に日本人は思い入れがあり、古代から平安にかけて桜花「感」として確立されていく。さらに鎌倉、室町と成熟化して桜花「観」へと変貌を遂げるのだと著者は述べている。この民衆レベルでの精神の昇華があればこそ、桜へ魅せられることへの下地があり、またその歌が民衆に受け入れられる。

 所詮、和歌って花鳥風月を入れてるだけじゃん、という冷めた見方も世の中にはある。著者はこの花鳥風月に対して、平家の没落と仏教の無常感により打ちのめされた日本人が求めた癒しの対象であると、説得力のある説明をする。

 前作では踏み込まなかった桜と戦争との関係も頑張って踏み込んでいる。平和な江戸時代から暴力的な近代国家の時代に踏み込んだ明治維新以降、単なる民衆を国民に変化させねばならず、いきおい桜も教科書や武士道、軍歌と関連付けられたという。この過程で桜はやはり日本古来の和歌とともに、日本の象徴であり癒しの対象になったのではないかと私は思う。

 日本以外の国では軍人の階級章に星が使われている。しかし、日本の自衛隊の階級章は桜なのだ。他国との会話では3つ星の階級をスリースターとか呼ぶが、形はあくまでも桜である。日本を守る意志と精神の拠り所が桜なのだろう。イデオロギーや西洋の近代思想が表層を覆っていても、日本が日本である限り日本人の精神世界の根元から桜が消えることはないだろう。
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