物心ついてからの仮面ライダーファンとして、21世紀の幕開けと共に世に問われた
この作品に心酔しきっているところがある。
作者の村枝氏も筋金入りのライダーファンと見られ、10人ライダーそれぞれの
設定を微に入り細に入り生かしながら綴って行く物語に、
いい大人が目頭を熱くしながら読み続けている。
本作では、左腕ごとギギの腕輪を失ったアマゾンの再生物語を中心に描かれている。
「ディケイド」では、ギギの腕輪が取り外し可能なことになっていたが、
村枝氏はこの設定に断固たる「NO」を突き付け、心停止状態になったアマゾンが
どのように再生、再活躍してゆくかを描いてゆく。
本作の初期に描かれたビクトルとの友情と、オリジナル版でのマサヒコとの友情を
本人不在の中ぶつけさせ、滝が一瞬の見せ場を作り、オリジナルをリアルタイムで見た者には
感涙必至の展開の中、アマゾンが復活を遂げる。
原作者である石ノ森章太郎氏が既に亡い今となっても、石森プロから大絶賛を取りつけて
物語を綴る村枝氏。
感動的な展開とは言え、版権保持者の同意を得られず、ネット上でさまようだけの存在に
なってしまった某ネコ型ロボットの最終回に比べると、何と恵まれていることか。
平成ライダーが次々と紡がれてゆく中、変わった形であったとしても昭和ライダーの
物語も紡がれ続けてゆくのは、本当に喜ばしい。