三谷幸喜脚色の人形劇も大団円を迎えます。登場人物たちそれぞれが一区切りを迎えます。中には亡くなる人もいますし、物語の初めに返るかのようかの人もいます。ダルタニアンは銃士隊長になります。この第8巻は、そんな風にして終わる5話が収められています。
改めて見てみると、やはりこの物語はダルタニアンの成長物語なのだということがわかります。そこが面白さの一番の理由なのでしょう。歴史に残る物語というのは、どんなに時代が変わろうと私たちを楽しませてくれるんですね。
しかし、その面白さをさらに強調しているのが、三谷幸喜の脚本だったのでしょうし、人形劇だったから、というのも改めて知らされました。それはこの巻にも収められている映像特典の「スタッフに聞く!創作秘話」です。
三谷幸喜の脚本は従来からあったであろう人形劇のセオリーをかなり踏襲せずに書かれたものだったようです。実俳優を使った舞台やテレビドラマのような画面作りを要求していたというようなこともあるようです。
また、人形劇と言うとすぐに幼い頃に見たものを思い出しますが、その時のイメージをかなり変えるものでした。人形の造形も、確かに人形でありながら人形と思わせないものです。定まった顔のはずなのに、表情を変えるのは造形と操演のなせる技そのものです。
これはこの人形劇を見始めてからずっと思っていたのですが、ダルタニアンとトレヴィル、ロシュフォール、リシュリューの関係性は"STARWARS"ですね。もっともこちらの物語の方が先なので、あちらが真似をしたということなんでしょう。あるいは、人が面白く思う物語の骨格はいつの時代も一緒ということでしょうか。